感染症科概要・特色
診療科長/教授
倉井 大輔
倉井 大輔
感染症の最前線で最適の診断・治療を
当科では、感染症の診断・治療に苦慮する疾患を中心に診療しています。入院病床はないため、入院が必要な患者さんには、他の主診療科と連携し診療を行います。患者さんに質の高い、医療ができるように心掛けています。また、通常診療とは別に、院内感染対策や抗菌薬適正使用支援などの役割があるICT(Infection Control Team)とAST(Antimicrobial Stewardship Team)の業務も担っています。
当診療科の特色
以下の通り、感染症疾患全般にわたって診療しています。
- HIV・AIDSについては医師及びコーディネーターナース(AIDS専従看護師)、薬剤師や医療福祉相談室と連携した医療を提供します。
- 適切な診断治療を行っても原因不明な持続する発熱性疾患などを診察いたします。
- 海外旅行の後の体調不良などについて診察いたします。
- 院内の感染制御に対する中心的役割を果たします。
- 当院入院中に発生した難治性感染症は主担当科と協力し診療にあたります。
- AST/ICTの介入件数は、最近10年間で2.5倍以上に増加しています。
取り扱っている主な疾患
以下の通り、感染症疾患全般にわたって診療しています。
- HIV/AIDS
- 不明熱
- 難治性感染症(デバイス感染、抗酸菌・真菌感染など)
- 渡航後の発熱
- 性感染症
- 呼吸器ウイルス感染症など
診療体制
<外来>
毎日1名の医師が午前中に診察しております。
<入院病床>
なし。感染症の専門診療が必要な症例では、他の診療科に入院の上、主科と協力して、感染症治療にあたります。
先進的な医療への取組みに
ついて
診断の難しい感染症は、臨床検査部門の協力も得て、遺伝子検査などの診断方法を用いて、迅速に診断できるような体制をとっています。そして、治療の難しい感染症では、専門の薬剤師と協力して、治療薬の調整を行っています。また、検査結果などから重篤な感染症が疑われたすべての入院患者を対象に、感染症を専門とする医師・検査技師・薬剤師から構成されるチームで、感染症診療のチェックを平日は毎日行っています。