内視鏡センター概要・特色

多職種で支える安全・安心の内視鏡診療

当院の内視鏡センターは、医師、看護師、専任の内視鏡洗浄員、事務補助員などの多職種のスタッフが連携したチームで内視鏡診療にあたっています。患者さんの体内に内視鏡を挿入し、操作して検査や治療を行うのは医師ですが、その安全な実施には多くの専門スタッフが関わっています。

  • 医師: 当センターでは、消化器内科、上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科、呼吸器内科、呼吸器外科、予防医学センターなど複数の診療科が連携・協力しながら、内視鏡検査・治療を担っています。それぞれの専門性を活かし、消化管、胆道・膵臓、呼吸器といった多様な領域の内視鏡診療を実施しており、当院全体の高度な内視鏡診療を支えています。
  • 看護師: 検査時の苦痛をできる限り軽減し、安全・安楽に検査を受けられるようにサポートしています。不安を抱えて来院する患者さんが安心できるように、声かけや観察を通じたきめ細やかなケアを提供しています。また4名の看護師が消化器内視鏡技師資格を有しており、検査中の介助や生検・ポリープ切除時の鉗子操作などの補助業務も専門的な知識と技術をもって対応しています。
  • 内視鏡洗浄員: 専任スタッフが内視鏡の洗浄・消毒、保守管理に加え、検査時には医師の指示に応じて必要な内視鏡スコープを迅速に準備し、光源装置への接続やセッティングを的確に行っています。こうした対応により、スムーズかつ安全な検査体制が支えられています。
  • 事務補助員:患者さんの受付や案内をはじめ、検査予約枠の管理、日々の検査スケジュールの調整といった業務を担っています。多くの診療科が関わる内視鏡センターにおいて診療の円滑な流れを支える存在として欠かせない役割を果たしています。

2024年度には年間10,345件の内視鏡検査を実施し、多い日には1日50件を超えることもあります。こうした高い稼働を支えるのも多職種が一体となったチーム医療の力です。今後も各職種が連携し、安全で質の高い内視鏡医療の提供に努めてまいります。

内視鏡センターの概要

当院の内視鏡センターでは、消化器・呼吸器領域の内視鏡検査および治療を行っています。消化器内科、消化器外科(上部・下部消化管、肝胆膵)、呼吸器内科、呼吸器外科、予防医学センターの各専門診療科が連携し、それぞれの専門性を活かして診療にあたっています。早期診断と低侵襲治療を基本方針とし、高度で安全な内視鏡医療の提供を目指しています。

組織・体制

内視鏡センターは外来棟地下2階に位置し、X線透視室を含む7室の検査室を使用しています(2025年9月にX線透視室の改修を予定)。同一フロア内で、内視鏡機器の管理、洗浄・消毒、患者受付なども一元的に行い、効率的な運営を実現しています。

安全と教育への取り組み

  • 安全対策: 検査・治療にあたっては各種ガイドラインを遵守し、インフォームドコンセントや検査前のタイムアウトを徹底しています。抗血栓薬の管理はガイドラインに基づいて運用し、感染対策は感染制御部と連携して実施しています。
  • 教育体制: 日本消化器内視鏡学会認定の指導施設として、内視鏡研修医の教育・指導にも力を入れており、実地修練を通じて内視鏡専門医の育成に取り組んでいます。