皮膚科症例数・実績

外来診療の実績(2020年度)

当科外来の2020年度患者総数はコロナ禍の影響もあってか若干減少し32, 606名である。

専門外来

  • 毛髪外来:3,387名
  • アレルギー外来:接触皮膚炎、薬疹等の精査、187名
  • 腫瘍外来 : 腫瘍の経過観察、118名
  • 乾癬・発汗外来:外用、内服、紫外線療法の組合せによる乾癬等の治療及び汗が病態に関与した疾患の生理機能の検討、126名
  • 総合診断外来:当科では診断目的、あるいは治療経過を把握するための皮膚生検を多数行っており、総件数は600件
  • バイオ外来:生物学的製剤を用いた、難治性炎症性皮膚疾患(乾癬、アトピー性皮膚炎)の経過観察、28名

入院診療の実績(2020年度)

  • 入院患者総数 545名(月平均45.4名)
  • 総手術件数 86件
  • 主要疾患患者数
    湿疹・皮膚炎群 6名 皮膚腫瘍(悪性) 268名
    中毒疹、薬疹 15名 皮膚腫瘍(良性) 53名
    乾癬 2名 潰瘍、血行障害 2名
    感染症(細菌性) 68名 感染症(ウイルス性) 62名
    脱毛症 32名 紅斑群 2名
    水疱症、膿疱症 12名 母斑、母斑症 4名
    膠原病・類縁疾患 2名 その他 14名
    蕁麻疹 3名

主要疾患の治療成績(2020年度)

中毒疹(薬剤性、ウイルス性などを含む)

2020年度には15名の入院患者があり、多くの症例は発疹が高度、あるいは発熱、肝障害、摂食困難 などの全身症状を伴うために入院となった。また、この中には重症薬疹であるStevens-Johnson症候 群・中毒性表皮壊死融解症、薬剤性過敏性症候群が 2 名含まれている。周知の様に重症薬疹では体内 の潜伏ウイルスの活性化が病態に深く関与しており、抗体、遺伝子レベルでこれを検査して治療に役 立てている。

アトピー性皮膚炎

 当科に定期的に通院しているアトピー性皮膚炎の方の多くは成人型アトピー性皮膚炎の症例であ る。本症の治療は原則的に外来通院で行っており、症状の程度、社会的背景などに配慮したきめ細か い治療を行っている。症状の悪化、精査目的、あるいは併発した感染症の治療のために2020年度は 6 名が入院しており、全員が軽快し、自身での外用方法や、今後の治療方針などにつき有意義な指導を 得て退院した。

皮膚悪性腫瘍

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
基底細胞癌 21 23 22 23 20
ボーエン病・有棘細胞癌 25 34 50 45 39
乳房外パジェット病 10 9 9 12 11
悪性黒色腫 14 43 124 147 145
隆起性皮膚線維肉腫 2 3 6 1 2

脱毛症

2016年度より難治性・急速進行性の円形脱毛症にステロイドパルス療法を施行している。2020年度は 32名に施行し、良好な成績が得られている。

自己免疫性水疱症(天疱瘡、水疱性類天疱瘡など)

2020年度入院患者数は天疱瘡 2 名、水疱性類天疱瘡10名である。難治例には大量免疫グロブリン静 注療法や免疫抑制剤を併用し、全例を寛解に導くことができた。

膠原病・類縁疾患

2020年度入院患者数は 2 名。治療はステロイド全身投与を主体とし、症例に応じて免疫抑制剤、抗 ウイルス剤、免疫グロブリンを併用した。