放射線部 検査紹介 乳房撮影検査


マンモグラフィ装置

乳房撮影検査(マンモグラフィ)とは乳房の単純X線撮影です。
乳房全体を写し出すために、乳房を薄く伸展し、板で圧迫と固定を行い、撮影します。
乳房撮影では小さな石灰化像を写すことができ、早期乳がんの診断に有効な検査です。
当院では、マンモグラフィ技術認定資格を持った女性技師が対応しています。






乳房2方向撮影

左右の乳房に対し、2方向(MLO:内外斜位方向とCC:頭尾方向)合計4枚撮影します。 また、さらに詳しく精査を行うために、追加撮影をお願いすることもあります。


乳房正面像


乳房内外斜位像

トモシンセシス撮影

乳腺の重なりを軽減した複数の薄い断面画像を一度に撮影し、高濃度乳腺内に隠れた病変を描出することで、確定診断を支援します。 (1㎜間隔の再構成:乳房厚約40㎜の方は約40枚の画像が作られます。)


通常の画像


トモシンセシスの画像
(断面が少しずつ異なった断面画像)

乳腺バイオプシー検査(マンモトーム)

マンモグラフィや超音波検診等でなんらかの異常(しこり・組織の石灰化など)が発見された場合、組織を採取してがんの有無を診断します。
使用される吸引式組織生検ステレオバイオプシー(マンモトーム)は、マンモグラフィを用いながら、直径約3㎜の針を挿入して石灰化周囲の組織を採取します。圧迫板で乳房を固定している痛みはありますが、局所麻酔をするので穿刺の痛みはやわらぎます。

検査の流れ

検査全体の所要時間は約40~60分です。
(万一、体調がすぐれない方は検査前にスタップにお伝えください。)

検査における注意事項

上半身の衣類はすべて脱ぎ、メガネやネックレス、大きなイヤリング・ピアスを外してください。撮影領域に髪が入りやすい方は後ろで纏めて頂きます。検査前は制汗剤やラメ入りボディパウダー等のご使用は控えてください。また、いぼ、ほくろ、ご自分で気が付かれたしこり等がありましたら、撮影前に担当技師にお伝えください。
*ご妊娠の可能性がある方は検査前に担当技師にお伝えください。