泌尿器科先進的な医療への取組み
1. ロボット支援腹腔鏡下手術:
当科では、2012年7月から前立腺全摘除術をロボット支援腹腔鏡下手術で行っています。ロボット支援手術は従来の腹腔鏡下手術では難しかった操作が容易にでき、繊細に手術ができることが特徴で、今後は適応疾患を拡大する予定です。
現在行っているロボット支援腹腔鏡下手術:
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術、ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術
【ダヴィンチ手術風景】




【各治療別の累計件数(2019年度まで)】
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(2012年7月から) | 641例 |
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ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(2016年4月から) | 113例 |
ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術(2018年7月から) | 34例 |
2. 腹腔鏡下手術:
腹腔鏡手術は、体腔鏡手術や内視鏡手術ともよばれています。体にメスを入れ大きな傷をつけて行う従来の手術ではなく、小さな穴を開け、カメラと細い手術器機を用いて目的の手術(臓器の摘出、再建など)を行う方法です。尚、症例によっては単孔式腹腔鏡下手術も取り入れています。
現在行っている腹腔鏡下手術:
腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡下副腎部分切除術、腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎部分切除術、腹腔鏡下腎尿管摘除術、腹腔鏡下腎盂形成術、腹腔鏡下腎嚢胞開窓術、腹腔鏡下精索静脈瘤切除術、腹腔鏡下仙骨膣固定術
腹腔鏡下前立腺全摘除術において、従来の 開創手術より出血量が減少しています。

3.前立腺肥大症の最新手術:
ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)は、従来の経尿道的前立腺切除術より出血が少なく低ナトリウム血症の合併症がないため、身体の負担が軽いのが特徴です。大きな前立腺に対しても適応があり、術後カテーテル留置期間や入院期間も短くなっています。
【HoLEPの累計件数(2019年度まで)】
経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP) | 687例 |
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