女性研究者が研究を遂行する際に、様々な不利益を被ることがあります。結婚、育児に関わることや、いわれのない差別、歴史的な背景などに基づいた結果であると考えられます。この現象は世界的にみられるものであり、Natureなども女性研究者の問題の特集を組み、提言を行っています。本学には200名ほどの女性研究者が在籍しており、かねてよりライフイベントやワークライフバランスへの組織的支援が求められてきました。

こうした中、杏林大学は、文部科学省の平成26年度科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」に採択されました。本学は、大学・学部運営の意思決定に関わる役職者に女性研究者を積極的に登用したり、ライフイベントやワークライフバランス支援制度を構築したり、すでに多くの取り組みを実施してきました。本補助事業の支援を受け、在籍する女性研究者が、独創的かつ発展的な研究を持続的に遂行することができるよう、さらなる環境基盤の整備を行ってまいります。

本学は、平成28年に井の頭キャンパスを開設し、研究・教育機能を東京都三鷹市に集約しました。これにより、全学部が足並みをそろえて女性研究者支援を推進する体制が確立できると考えています。さらに、三鷹キャンパスと井の頭キャンパスが位置する東京都三鷹市は、男女平等参画社会の実現に向け総合的な取り組みを実施している自治体であり、ワークライフバランスに関しても重要な施策の一つとして積極的に取り組まれております。今後、杏林大学は新設された男女共同参画推進室を中心に、三鷹市とも提携していきたいと考えております。

学長 跡見 裕

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