整形外科先進的な医療への取組み
当科では、脊柱変形手術を中心に先進的医療を提供している。特に成人脊柱変形手術では、側方侵入腰椎椎体間固定術(LLIF)を併用した2期的手術を行うことで、より良好な矯正を実現し、術中の出血量を削減している。
また、小児側弯症においては、椎弓根スクリュー(PS)の設置が難しい症例に対し、ハイブリッド手術室を利用したナビゲーション補助下でのPS挿入を行っている。これにより精度の高いPS挿入が可能となり、術中のリスクを最小限に抑えている。さらに、脊柱変形手術、脊髄腫瘍、靭帯骨化症などの難治性脊椎疾患に対しては、全症例で術中脊髄モニタリングを導入し、麻痺の発生を防ぐための万全の体制を整えている。近年増加している骨粗鬆症を伴う脊椎疾患に対しては、最小侵襲脊椎治療(MIST)手技を積極的に取り入れている。椎体形成術であるBalloon Kyphoplasty(BKP)や、セメント注入型のPS、当科が考案した椎体終板を貫通させることで固定力を高めるSingle or Double Endplates Penetrating Screw(SEPS/DEPS)法、さらにLLIFアプローチを用いた椎体置換術などを併用し、低侵襲と同時に術後合併症の低減に努めている。
関節分野ではフィブリンクロットを併用した半月板縫合や反転型人工肩関節置換など近年注目されている術式を導入し、外傷分野ではリスクの高い骨盤外傷や治療の難しい骨髄炎などの加療を行っている。
研究
- 高齢者におけるロコモーショントレーニングの効果 臨床研究
- 脊髄モニタリングの波形低下時における対応チェックリストとフローチャート使用は波形低下要因の把握に役立つか? 多施設共同研究
- 悪性末梢神経鞘腫瘍の治療成績に関する多施設共同研究(JMOG055)
- 軟部肉腫における併存症の解析
- 日本整形外科学会手術症例データベース(JOANR)構築に関する研究
- 脊椎脊髄手術における術中脊髄モニタリングアラームポイントの妥当性
- 日本における大腿骨骨頭軟骨芽細胞腫の外科的治療
- 中高齢者原発性高悪性度悪性骨腫瘍の治療成績に対する研究 ‐骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)多施設共同研究
- 転移性孤在性線維性腫瘍の治療成績に関する多施設共同研究
- 骨軟部腫瘍のゲノム・エピゲノム解析による病態解明
- 骨軟部腫瘍患者に対する腫瘍素因遺伝子および腫瘍細胞における原因遺伝子の網羅的遺伝子解析研究
- 頚椎症性筋萎縮症の予後に対する頚椎アライメントの影響
- 富巨細胞骨腫瘍の臨床病理学的検討
- 大腿骨全置換術に関する多施設共同レトロスペクティブ研究
- 本邦における四肢/体幹部脱分化脂肪肉腫の治療成績(Japanese Musculoskeletal Oncology Group 共同研究)
- 製造販売後調査データを用いた骨巨細胞腫に対するランマークの治療効果に関する後ろ向き観察研究
- 骨平滑筋肉腫の一例に関する症例報告
- びまん型腱滑膜巨細胞腫の長期成績に関する多施設共同研究
- 悪性骨軟部腫瘍に対する各種処理骨の長期成績に関する多施設共同研究
- 側方進入椎体間固定術の合併症調査
- 全国骨・軟部腫瘍登録の実施について
- 本邦における脱分化型軟骨肉腫の治療成績 骨軟部肉腫治療研究会多施設共同研究

