整形外科先進的な医療への取組み

当科では、脊柱変形手術を中心に先進的医療を提供している。特に成人脊柱変形手術では、側方侵入腰椎椎体間固定術(LLIF)を併用した2期的手術を行うことで、より良好な矯正を実現し、術中の出血量を削減している。

また、小児側弯症においては、椎弓根スクリュー(PS)の設置が難しい症例に対し、ハイブリッド手術室を利用したナビゲーション補助下でのPS挿入を行っている。これにより精度の高いPS挿入が可能となり、術中のリスクを最小限に抑えている。さらに、脊柱変形手術、脊髄腫瘍、靭帯骨化症などの難治性脊椎疾患に対しては、全症例で術中脊髄モニタリングを導入し、麻痺の発生を防ぐための万全の体制を整えている。近年増加している骨粗鬆症を伴う脊椎疾患に対しては、最小侵襲脊椎治療(MIST)手技を積極的に取り入れている。椎体形成術であるBalloon Kyphoplasty(BKP)や、セメント注入型のPS、当科が考案した椎体終板を貫通させることで固定力を高めるSingle or Double Endplates Penetrating Screw(SEPS/DEPS)法、さらにLLIFアプローチを用いた椎体置換術などを併用し、低侵襲と同時に術後合併症の低減に努めている。

関節分野ではフィブリンクロットを併用した半月板縫合や反転型人工肩関節置換など近年注目されている術式を導入し、外傷分野ではリスクの高い骨盤外傷や治療の難しい骨髄炎などの加療を行っている。


研究