“出産”にまつわるリスクに24時間360°サポート

待ちわびた新しい命の誕生。しかし、妊娠・出産は、100%安全なものとはいえません。
思いがけないリスクや結果が突如として生じることもあります。
その母体・胎児・新生児の緊急事態に備えて、地域の産院や医療機関と連携しながら、
24時間体制で対応・サポートしています。

“出産”にまつわるリスクに24時間360°サポート

待ちわびた新しい命の誕生。しかし、妊娠・出産は、100%安全なものとはいえません。
思いがけないリスクや結果が突如として生じることもあります。その母体・胎児・新生児の緊急事態に備えて、地域の産院や医療機関と連携しながら、24時間体制で対応・サポートしています。

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“出産”にまつわるサポート体制と実績 “出産”にまつわる
サポート体制と実績

  • 助産師(2023年4月時点)
    95
    アドバンス助産師の数(2023年4月時点)
    22人/95人

    ※妊産褥婦や新生児に良質で安全な助産とケアを実践する力を認められた
    「助産実践能力習熟段階認証制度」資格取得者

    ※妊産褥婦や新生児に良質で安全な助産とケアを実践する力を認められた「助産実践能力習熟段階認証制度」資格取得者

  • 分娩件数(2023年)
    763
  • 出産児数(2023年)
    823

正常妊娠からハイリスク妊娠まで
対応しています

当院では、正常妊娠からハイリスク妊娠まで、すべての妊娠および出産に対応可能です。助産師と医師が連携し、きめ細かい医療サービスが提供できるよう努めています。

総合周産期母子医療センターを有し、
多摩地域の“出産”を支えています

総合周産期母子医療
センターを有し、多摩地域の
“出産”を支えています

当院の総合周産期母子医療センターは、ハイリスクな母体・胎児やハイリスク新生児の一貫した管理を行う、多摩地域では2箇所しかない総合周産期医療施設の一つです。24時間体制で母体搬送、新生児搬送を受け入れており、最新の医療設備と技術を駆使して周産期治療を行っています。

地図 地図
周産期母子医療センター 
区部:20施設/NICU 222床/MFICU 95床 
多摩:5施設/NICU 57床/MFICU 21床(うち杏林/NICU 15床/MFICU 12床)
周産期連携病院
区部7施設NIC9床/MFICU 0床
多摩5施設NIC6床/MFICU 0床
総合周産期母子医療センターについてもう少し詳しく教えて
総合周産期母子医療センターというのは、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)を含む産科病棟と、新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関のことです。常時、母体・新生児搬送の受け入れ体制をとり、母体の救命救急への対応やハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療などを担っています。
スーパー総合周産期母子医療センターって何ですか?
総合周産期母子医療センターの中でも、特に緊急に母体救命処置が必要となる妊産褥婦を救命救急センターと密接な連携を取りながら、必ず受け入れる体制を有する施設です。
[当院への母体搬送数:120件
そのうち、母体の生命危険による搬送(スーパー母体搬送):19件(2023年実績)]
「周産期」って何ですか?
「周産期」とは、妊娠22週から出生後7日未満までの期間のことで、合併症妊娠や分娩時の新生児仮死など、母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性が高くなる期間のことです。
また、周産期を含めた前後の期間の医療は、突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制が必要であることから、特に「周産期医療」と表現されます。

出産にまつわるリスクには、
診療科の垣根を越えてサポートします

出産にまつわるリスクには、
診療科の垣根を越えて
サポートします

ひとえに“出産”といっても、「妊娠前」・「妊娠〜出産」・「産後」という時期によって、いくつもの専門領域が存在します。多くの病院では、取り扱う臓器、あるいは妊娠関連か否かという視点により、産科と婦人科が切り分けられ、新生児は小児科が担当することがほとんどです。しかし、総合周産期母子医療センターでは、診療科を切り分けることなく、出産にまつわるリスクには一貫した治療・管理体制をとっています。
また、救命救急センターとの連携により、産科疾患以外の救急対応が必要な母体疾患にも対応できるよう、体制を整えています。
その他、合併症をお持ちの妊産婦さんを内科、精神神経科と共に支援しています。

総合周産期母子医療センターの体制
専門科の垣根を超えた一貫した治療・管理体制

  • 診療科婦人科
    月経やおりものの悩み、子宮、卵巣、乳房の病気、性感染症、PMS/PMDD、更年期障害、避妊、不妊相談など、女性特有の幅広いトラブルの検査や治療を行う
  • 診療科産科
    妊娠・出産のための検査や治療、分娩を行う
  • 診療科小児科
    原則として、新生児から15歳までの内科的疾患全ての分野に対して治療を行う

一貫した治療・管理体制

診療体制・リスク管理体制の整備された分娩環境を
提供し、周産期医療に対する需要に応える

充実した医療設備

母体・胎児集中治療管理室(MFICU:12床)

切迫早産や胎児発育遅延などのリスクが高い妊産褥婦が入院します。

新生児回復治療室(GCU:24床)

新生児回復治療室(GCU:24床)

新生児・未熟児集中治療管理室(NICU:15床)

院内外から早産児や疾患を持つ新生児を受け入れ、集中的なケアを行っています。

リスク対応だけでなく、
患者さん目線の360°サポートを
目指しています

当院は、出産リスクの対応だけでなく、助産外来、産前教育クラス「あんずくらぶ」、院内バースセンター、母乳相談室、子育て支援サークル「ぴあんず」など、妊娠から出産・育児までの継続的な「支援」を行う場も充実しています。退院後も見据えたケアを大切に、患者さん目線の360°サポートを目指しています。

地域の医療機関と連携し、
周産期医療を提供しています

人口の密集する東京都では、周産期医療の提供が不足しがちなため、地域の医療機関同士が緊密に連携をとることが求められます。当センターは、多摩地域の中核医療機関として、母体搬送では専属の助産師コーデイネーターが24時間体制で搬送コーデイネートに当たるなどの役割を担っています。
また、地域の産科医療の利便性の向上を目指し、セミオープンシステム(下図参照)を導入しています。

当科で行っている
セミオープンシステムの仕組み

出産は設備の整った当院で

総合周産期母子医療センター/杏林
(スーパー総合周産期センター)

  • セミオープンシステムご利用中、他産科施設での妊婦健診中に母体や胎児の病気が認められた場合は、当院が対応
  • 夜間・休日などの緊急対応も協力医療機関との連携が取れているので迅速な対応が可能

妊婦健診はお近くの診療所で

協力医療機関

  • 自宅やお仕事先から近い
  • 待ち時間が短い
当院と提携している近隣産科施設をご紹介。そちらで妊娠35週まで、当科と同じ内容、同じ間隔の妊婦健診を受けていただきます。その後、妊娠36週より再び杏林大学病院での健診となります。

セミオープン協力医療施設一覧

  • 安達ウィメンズライフクリニック
    飯野病院
    石川てる代ウイメンズクリニック
    井上レディースクリニック
    上原医院
    臼田第一病院
    おおやクリニック
    岡産婦人科
    片山クリニック
  • 金子レディースクリニック
    吉祥寺南町診療所
    吉祥寺レディースクリニック
    キリンウィメンズクリニック武蔵野
    久我山レディースクリニック
    こうのレディースクリニック
    小金井婦人科クリニック
    幸町IVFクリニック
    佐々木産婦人科クリニック
  • しおかわレディースクリニック
    スマイルレディースクリニック
    田平産婦人科
    調布病院
    調布レディースクリニック
    鳥海産婦人科
    西荻レディースクリニック
    花岡由美子女性サンテクリニック
    フェリーチェレディースクリニック
  • 府中レディースクリニック
    マタニティークリニック小島医院
    みずほ女性クリニック
    三鷹レディースクリニック
    みたか北口ゆきレディスクリニック
    むさしのレディースクリニック
    村越レディースクリニック
    山田えいこレディースクリニック
    湯川ウイメンズクリニック
    よこすかレディースクリニック

※50音順

地域に求められる周産期医療、
その中核として
総合周産期母子医療センター センター長/産科婦人科 臨床教授 谷垣 伸治 総合周産期母子医療センター センター長
産科婦人科 臨床教授
谷垣 伸治

妊娠・出産は素晴らしいものです。しかし、妊娠中に思いがけないリスクが母体や胎児に生じ、不安の中での出産を余儀なくされる方もいらっしゃいます。
私たちは、できるだけこの妊娠・出産にまつわるリスクや不安を取り除き、安心かつ安全に元気な赤ちゃんを出産いただけるよう、最先端の医療設備・技術を駆使しながら周産期治療を行っています。
当センターは、東京都より「母体救命対応総合周産期母子医療センター(スーパー総合周産期センター)」の指定を受けています。迅速に母体の救命措置に対応できる体制を整え、周産期医療の「最後の砦」として24時間備えています。

今後も、多摩地域の「出産」を支えるべく、周産期医療の中核として、ハイリスク分娩・母体管理、母体搬送や新生児搬送の救命救急搬送の受け入れを増やしていけるよう努力していきたいと思います。