小児外科概要・特色

診療科長からみなさまへ 診療科長からみなさまへ

診療科長/教授 浮山 越史 診療科長/教授
浮山 越史

最良で安全な治療を子どもたちに

小児外科は新生児から中学生までの一般消化器外科、呼吸器外科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科の一部、形成外科の一部を含みます。腹痛や外傷などの救急疾患にも対応しています。また、総合周産期母子医療センターの一員として、新生児や低出生体重児の外科的治療をしています。子どもたちのために、小児科、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、形成外科と連携し、最良の治療、安全な治療を目指しています。

当診療科の特色

小児救急疾患は小児科、救急科と連携して、最良の治療を目指しています。手術において、最良、安全な治療を目指し、腹腔鏡手術、膀胱鏡手術をとりいれています。また、子どもたちや両親が安心できるように努力しています。看護師さんと協力して、子どもたちのためのプレパレーション、手術室への母子同伴入室を希望者に一部行っています。

火曜日の午後に「こどものための便秘症外来」を開設しています。時間をかけて診察のできる特別外来としています。小児の便秘症には原因不明のものも多く、その治療は薬(内服薬、漢方薬、座薬、浣腸)だけにとどまらず、食事や生活習慣、精神面でのフォローなど多岐にわたり、個々に合わせた最適な治療法を見つけていく必要があります。また、肛門の位置異常や先天的な腸管運動不全が原因の便秘症もあります。看護師、保育士、栄養士も参加して多職種連携の外来となっています。

取り扱っている主な疾患

主に鼠経ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニアなど一般外科疾患や急性虫垂炎、腸閉塞、外傷など救急疾患の他、新生児の消化管閉鎖などの先天異常、胆道閉鎖症や小児がんなどの難病を診療の対象にしています。

当科では上記以外に子供の呼吸器外科、泌尿器科、婦人科など他の診療科との境界領域も扱います。また地域の小児外科救急にも積極的に取り組んでいます。

診療体制

<外来>
外来は、月曜日から土曜日まで、午前中に小児外科専門医・指導医が診療を行っています。 「子どもための便秘症外来」を火曜日の午後に行っています。

<入院>
病棟は、小児外科専門医の病棟医長を中心に診療しています。重症疾患では小児科ともチームを組んで集中治療を行っています。

フロアガイド

先進的な医療への取組みに
ついて

便秘症患者にHirschsprung病の鑑別のために肛門内圧測定と直腸吸引生検によるアセチルコリンエステラーゼ染色を行っています。

小児に対する内視鏡による手術を行っています。

先進的な医療への取組み

新生児手術

総合周産期母子医療センターで新生児、低出生体重児の手術をしています。

回腸閉鎖症 1
食道閉鎖症 2
十二指腸閉鎖症 1
卵巣嚢腫 1

手術を絵本で紹介

当科では、子どもの患者さんに手術を分かりやすく紹介する絵本を発行しています。保護者の方もご一緒にご覧ください。

臍ヘルニア 鼠径ヘルニア 陰嚢水腫
包茎 停留精巣