認知症編

認知症の方によく見られる症状と、その対応について紹介します。

日常の接し方

①同じことを何度も聞く

繰り返しの質問は、本人が気になる、不安に思っていることであるため、丁寧な対応が必要です。言葉だけで伝えることには限界があるので、紙に書いて伝えたり、カレンダーに予定を書いて一緒に確認することを習慣化するのもひとつの方法です。また、話題を変えてみるのも方法です。

②物が盗まれたと誰かを犯人扱いする

アルツハイマー型認知症の初期にみられる症状です。頭から否定せず、まずは一緒に探すなど、本人の気持ちに寄り添うようにしましょう。なくなったものがでてきたら、わかりやすいところに置きましょう。

③興味関心がない

趣味などへの関心の低下は、家族が気づく認知症の初期症状として重要です。趣味をむりやりさせたり、「やらないの?」と言うより、昔から上手なことをほめたりして、自分にもできることがあることに気づくことで、自信を取り戻したり、生きがいにつながったりします。

④怒りっぽい・暴言を吐く

感情や気持ちをうまく言葉に表せず、自分の間違いや失敗に、憤りや不安、孤独を感じていることもあるため、その思いに対しては本人の理解力に合わせた心配りが必要です。それでもだめなら、薬物療法も考えられるので、医師に相談してみてください。

⑤おしっこや便を失敗することが多くなった

トイレの場所がわからなくなってしまい失禁したり、神経の機能障害のために尿意・便意がわからないこともあります。本人は失敗したことに傷つき、自信をなくしています。本人がトイレだと認識できる文字で張り紙をしたり、決まった時間にトイレに誘導することも効果的です。

より詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。

国立長寿医療研究センター「認知症情報サイト」よくある相談Q&A http://monowasure.org/ninchiw/qa/
国立長寿医療研究センター「認知症を患う人を支えるご家族の方へ」
症状の対応についてQ&A
http://www.ncgg.go.jp/ncgg-overview/pamphlet/pamph-family.html

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