■よくあるご質問

よく頂く質問をまとめました。

FAQ

  • 新入局員は毎年何人くらい入りますか?

    近年の入局者数はこちらです。

    2018年2名(東京都地域枠 1名)
    2019年7名(東京都地域枠 4名)
    2020年8名(東京都地域枠 4名)
    2021年6名(東京都地域枠 2名、途中入局1名)
    2022年7名(東京都地域枠 3名、途中入局1名)
    2023年7名(東京都地域枠3名、途中入局2名)
    2024年7名(東京都地域枠2名)

    男女比や出身大学は以下の通りです。杏林大学出身者は約半数程度であり、他大学出身の先生方も多く入局されています。

    東京都地域医療医師奨学金(東京都地域枠)を受けている方も杏林内外から入局されており、指定勤務に配慮した出向先・キャリアプランを提示しています。また、後期研修を他施設で行ってから入局される方もいらっしゃいます。

  • ここで後期研修を行ったら、どんな産婦人科診療の経験ができますか?

    当院では周産期・腫瘍・生殖医療・女性医学のそれぞれを幅広く身につけることができます。詳細はこちらへ。

  • 当直はどれくらいありますか? 大学以外の病院の勤務はありますか?

    大学当直は月4回程度です。当直明けは帰宅もしくは半日勤務とする等、勤務環境の改善に取り組んでいます。
    大学の関連施設(病院、クリニックなど)での勤務が週1回あります。分娩を行う施設での当直は、大学で分娩や急患時の対応が行えるようになってから勤務となるので安心です。分娩が自分で取れるようになるまでは、検診などの分娩を扱わない勤務もあるため収入は安定しています。

  • 杏林大学ではどのような形で研究ができますか?

    田中啓、小林陽一

     当教室では基礎研究にも力を入れています。基礎研究といっても全くの基礎的研究ではなく、臨床に直結するような研究を行うことを基本にしています。そのような研究を「トランスレーショナル リサーチ」と言います。すなわち日々の臨床において「何故なんだろう?」「どうしてなんだろう?」という疑問からそれを解明すべく基礎研究を行ない、その結果をまた臨床にフィードバックするというものです。ですから色々な患者さんや疾患を勉強しながら「なぜ?」という疑問を持つことが大切なのです。
     杏林大学産婦人科では産婦人科専用の広い実験室があり、培養細胞や実験動物を用いた基礎実験を行うことができます。実験助手さんもいて、実験を手伝ってくれます。
     産婦人科専門医を取得したあとに、大学院生として基礎研究をはじめ、学位を取得する人が多いです。社会人大学院生として、臨床経験を積みながら(病院からの給与あり)研究も行うこともできます。大学院在学中に、サブスペシャリティの専門医資格を取得することもできます。
     周産期領域では、成長因子(インスリン様成長因子)やサイトカインと胎盤・胎児発育に関する研究を行っています。
     婦人科腫瘍領域では内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)の癌化のメカニズムと、チョコレート嚢腫と卵巣癌の鑑別のための新たなバイオマーカーの開発を行っています。それ以外にも子宮癌の浸潤に関する因子の研究や、松果体ホルモンであるメラトニンの婦人科疾患における意義など様々な研究の「タネ」がありますが、マンパワー不足でなかなか進みません。是非我々と一緒に臨床に直結する研究を行なっていきましょう。

  • 医局はどんな雰囲気ですか?

    私たちの医局は女性が7割を占め、男性医師たちも皆和やかで、アットホームな雰囲気です。医局旅行は夏と冬の年2回あり、夏は温泉宿に1泊し翌日はラフティングやブドウ狩りなど観光して、お昼は皆でバーベキューをするのが恒例です。冬は越後湯沢で温泉につかりながらゆっくりするもよし、翌日スキーに行くもよし、という自由な感じです。夏には東京湾屋形船での納涼会もありますし、歓迎会、同門会、忘年会など皆で集う機会も多く楽しい医局です。遊びだけではなく、学会発表も皆熱心に取り組んでおります。また3次救急やスーパー母胎搬送の当番医でもあることから、産科救急の際には集結して救命するチーム力もあります。是非見学にいらしていただき医局の雰囲気を感じ取っていただければと思います。

  • 初期研修医や医学生向けのセミナーなどはありますか?

    西ヶ谷 順子、尾坂 真

    BSLの医学部5年生やクリニカルクラークシップの6年生を対象に、分娩介助、会陰縫合、産科超音波、外科縫合・結紮などの講義や実習を行っています。

    また、学外でおこなっているものとして、学会で開催しているサマースクールやPOP2(Plus One Project 2)があります。対象はサマースクールは医学部5,6年生および研修医1年目、POP2は研修医2年目です。毎年杏林大学からも参加する学生、研修医も多いです。また、サマースクールやPOP2のスタッフとして(運営や指導者)としても毎年数名が参加しており、そこで得られた技術やノウハウを活かして大学内でのセミナーでも指導をおこなっています。

    2024年の日本産科婦人科学会学術集会(産科婦人科領域では最も大きな学会)には、希望した医学部生が参加し、入局1年目の先輩達と学会発表を聴講したり企業ブースで最新の器具に触れたりしていました。

  • 病院がある地域はどのような場所ですか?

    渡邉 百恵

    当病院は住みたい街ランキングで上位に位置する吉祥寺駅を最寄りとします。詳細はこちらへ。

  • 出産育児への支援体制はありますか?出産後はどのような働き方ができますか?

    石川 美佳

    女医さんならキャリアと自分の妊娠出産の両立のことを、必ず悩むことがあると思います。

    ここ最近では女性入局員の割合が増え、キャリアを積みながら出産育児を経験している女医さんがたくさんいます。2020年からの4年間で当医局で出産された先生は11人もいらっしゃいます。出産時の学年、産休育休の期間、復帰後の働き方も様々で、各々のご家庭の状況や希望に合わせて、医局と相談しながら決めています。

    杏林大学病院では、産休・育休の後、時短勤務での復職が可能になる「女性医師復帰支援制度」が設けられています。週3日勤務、週4日勤務の2通りの勤務形態があり、当直は免除されます。その他にもフルタイム枠(週6日+当直)、フルタイム枠での時短勤務(日中の勤務時間の短縮、および当直の免除)などの働き方もあります。勤務日の中には週1日の外勤も含まれています。

    2024年現在、大学に勤務されているママ女医さんは、9人います。女医復帰支援枠3人、フルタイム3人、フルタイム+時短1人、産休育休中2人です。出産時の学年は専攻医2年目~専門医取得後10年程度までおり、産休育休期間も5か月~2年間と様々です。

    当科では大学勤務だけでなく、 関連病院・連携施設での勤務により、分娩や手術の経験を継続することもできるので、産後は大学外で活躍されているママ女医さんもいます。

    フレキシブルに様々な形で復職することで、産婦人科医としての「勘」を絶やさず、専門医の取得などの次のステップアップを目指すことができるよう支援しています。妊娠や育児に関する相談を医局内で気軽にすることができるので、業務の合間も和気あいあいとしています。子供がいることで急なお休みが必要になることもありますが、医局員皆で補い合うことができ、ママ女医さんが多いことで職場での理解も強いと思います。

    お子さんをすでに持ちながら途中入局されている先生もいますので、様々な状況の話でも相談にも乗れると思います。何か不安に思うことがあれば、いつでも聞いてください。

  • 分娩や手術の症例数について教えてください

    当院における過去3年間の症例数は以下の通りです。

    《 産科 》

    2018年(平成30年)2019年
    (平成31年/令和元年)
    2020年(令和2年)
    分娩(帝切含む)947949811
    帝王切開(緊急)422(内 187)428(内 205)382(内 159)
    母体搬送 受入件数10194115
    母体救命搬送 受入件数
    (スーパー母体搬送)
    95集計中

    《 婦人科 》

    2018年(平成30年)2019年
    (平成31年/令和元年)
    2020年(令和2年)
    子宮頸癌252623
    子宮体癌474548
    卵巣癌
    (境界悪性含む)
    424934
    その他の悪性腫瘍1187
    子宮頸部上皮内病変566360
    子宮良性腫瘍133139132
    卵巣良性腫瘍14112790
    骨盤臓器脱
    (メッシュ手術)
    33(内 6)32(内 6)27(内 2)
    鏡視下手術241228174
     - 腹腔鏡手術
      (ロボット支援下手術)
    198(-)194(内 5)147(内 17)
     - 子宮鏡手術433427