杏林大学産科婦人科へようこそ!

若い力を応援する医局です

   臨床教授 谷垣 伸治

 杏林大学産科婦人科のHPにようこそ!当科は,まだまだ若い医局です.裏返すと,若い力が活躍の中心です.若いからできること,若いうちにやりたいこと,若くから吸収すること,僕たちは全力で応援します.

若くから体験する

 当院は,脳卒中や出血性ショックなど重症な疾患により,緊急に母体救命処置を必要とする妊産婦を受け入れるスーパー総合周産期センター6ヶ所のうちの1つです.当院は,重症例は3次救急科とともに診療し,産後の大量出血例に必須のIVR(Interventional Radiology 画像下治療)を救急外来で施行可能です.安全を担保した環境で,真の産科救急を体験して下さい.

体験をものにする

 当科では,毎月院内で若手を対象としたシミュレーショントレーニングを開催しています.高度な手技ではなく,内診から始まり,豚の心臓を使った子宮筋層を模した縫合,超音波検査や吸引分娩等,産婦人科の基礎を体験学習により,しっかり固めます.数年後には,壁に様々なシミュレーターが並ぶ―あたかも様々なアトラクションに囲まれた遊園地のような部屋で,ちょっと練習してから実際の処置を行うことになります.

得たものは形にする

 症例は1例1例が貴重です.また,学んだと口で言うだけでは分かってもらえないかも知れません.我々は,早くからの学会発表を応援します.今年は周産期・新生児医学会学術集会での発表に初期研修医がチャレンジしました.全員が,1例報告ではありません.また,資格取得も応援します.自分は周産期を学ぶものは3本の矢―診断 超音波専門医,カウンセリング 臨床遺伝専門医,管理 周産期(母体・胎児)専門医が必要と考えます.いずれも研修には,症例だけでなく施設の認定と指導者が必要です.今の時代,一つの職場で生涯働くことはまずなく,外の世界をみることも大切に思います.加えて女性医師は,キャリアオフの期間や家族の都合による異動を考えない訳にはいきません.そのような時にこそ形(業績や資格)が役に立つと自分は思います.そして,学位という形が得られるのは大学しかありません.本学は,基礎系の教室を含む他科との風通しのよさも自慢です.1例1例が積み重なっていく楽しさを共有しませんか.
 全ての見学は,気軽にお声がけ下さい.今度は,病院でお会いしましょう.