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文部科学省 大学教育再生加速プログラム 日英中トライリンガル育成のための高大接続

高大接続について

異なる言語、世代、立場を超え
コミュニケーションできる人材を育てたい

事業の概要

高大接続推進室長
外国語学部 教授 稲垣 大輔

 この度、平成26年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム」テーマV(高大接続)に採択され、最大5カ年の補助を受けながら事業を実施していくことになりました。この事業は「APプログラム」と呼ばれていますが、APはAcceleration Program(加速プログラム)の略語であると同時に、アメリカを中心に行われている高大接続の方式Advanced Placement(アドバンストプレースメント:高校生に大学レベルの教育機会を提供し、入学後に大学の卒業に必要な単位として認定すること)の略語でもあります。
 杏林大学が進めていく事業の基本構想は、「日英中トライリンガル育成のための高大接続」です。これまで築き上げてきた高大連携を基盤として、単なる教育機会の提供に留まらず、グローバル人材育成という教育目標を共有する高等学校との連携に特化する形で、教育内容、教育方法、教育成果の発展的連携・接続を図っていきます。
 平成24年に採択された「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」のさらなる加速と、平成28年の井の頭キャンパス開設を契機に進展を望むことができる高大接続の加速との相乗的かつ複合的加速を図り、杏林大学の社会的機能を強化していきます。

 本事業「日英中トライリンガル育成のための高大接続」は、文部科学省が指定したスーパーグローバルハイスクール(SGH)56校(国立4校、公立34校、私立18校)、SGHアソシエイト54校(国立6校、公立27校、私立21校)だけではなく、グローバル人材育成に積極的に取り組んでいる高等学校との高大連携・高大接続を進め、より効率的かつ効果的にグローバル人材育成を加速させることを目的としています。母語である日本語に加え、英語・中国語を操るトライリンガルになることが、中国・米国という2大国に伍する日本社会の未来を築くため、そして、地球上のより多くの人とコミュニケーションをとり世界の発展に寄与するためにいかに有益であるかという、本学のグローバル人材育成が拠って立つ認識を高校生にも普及し、グローバル人材になる志を持った若者の成長を促進します。

本事業の背景

 平成24年に採択されたグローバル人材育成事業の取組内容に盛り込んだ「主体的留学プログラム(Active Studying Abroad Program: ASAP)」をさらに推進させたいという思いがあります。このプログラムは留学前準備・留学・留学後展開という留学前後の修学プロセスを重視した留学サポート体制を整備したものですが、ASAPという略語には「As Soon As Possible(できる限り早く留学を)」という留学時期の早期化に対する推奨が込められています。本学ではこのプログラムの開始以前は、入学後に語学力、特にコミュニケーション能力を高め、大学3・4年次になってから留学する学生が多かったのですが、留学前準備の強化・早期化によって2年次後半(3セメスター)に留学する学生が大半を占めるようになってきました。本事業では、高大連携・高大接続によって留学者数の増加を加速させるだけではなく、留学時期の更なる早期化、留学期間の長期化、留学先の複数化(英語圏・中国語圏)などの質的向上の加速を図ります。

大学生による高校生への学修機会の提供

 さらに、今回の高大接続による大学改革によって、教育の質転換の加速も図ります。本学では「優れた人格を持ち、人のために尽くすことの出来る国際的な人材を育成する」という教育理念のもと、学生の成長支援の一環としてピアサポート体制の強化に努めています。外国語学部では、新入生を対象とした「フレッシャーズキャンプ」と宿泊型オリエンテーションを実施していますが、キャンプの実質的運営を行っているのは上級生です。
 また、PEP(Practical English Program)という 学部独自の英語授業でも、上級生が新入生の発音指導等の学修支援に当たっています。このように上級生が主体的に下級生に範を示すことによって自らの人格を磨くというピアサポートの風土が醸成されてきているのです。
 本事業では、「大学による高校への学修機会の提供」ではなく、「大学生による高校生への学修機会の提供」をすすめていきます。

地域社会の未来に貢献できる人材を育てる

 杏林大学が総合大学として目指している大学像は、医療分野だけではなく、「地(知)の拠点」として地域の自治体、高等学校等の教育機関としっかりと連携し、地域社会の課題解決に積極的に取り組む人材を育成する大学です。
 地域社会の未来の創造に積極的に貢献する人材であるためには、グローバル人材であることが必須条件です。従って、杏林大学が社会の信を得るために今後養成していく人材は、医療分野で貢献する人材に加え、「異なる言語、世代、立場を超えてコミュニケーションできる人材」です。
 本事業では、こうした人材をより効率的・効果的に育成し、グローバル人材育成という領域において、高等学校と大学が連携し、大学生、高校生という立場を超えて、若者の能力、意欲を最大限に伸ばしていきたいと考えています。

 どうか皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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