杏林大学医学部 麻酔科学教室

後期研修(麻酔科専門研修)プログラム

麻酔科専門研修プログラム(卒後3年目以降研修プログラム)

杏林麻酔科では大学病院としての特徴を生かし、幅広い症例を経験し専門医として確実なトレーニングを行えるだけでなく、指導者のもと研究活動に従事することが可能です。また、経済的自立の支援も整っているため、充実した生活を送ることができます。

 

後期研修(麻酔科専門研修)プログラムは3年間で、プログラム終了時には危機管理を含めた特殊技能の習得を果たすことができ、あらゆる専門分野への応用も利く能力を習得することを目標にしています。そのため、麻酔専門医はもちろんのこと、他の分野へ転向した場合にも当科での麻酔科研修は一生の財産となると思います。

 

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ある後期研修(麻酔科専門研修)医の1週間

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研修の目標

後期研修(麻酔科専門研修) 1年目

まず初年度は、硬膜外麻酔、分離肺換気、挿管困難時に用いるデバイスへの習熟等、麻酔科医独自の基本技術の習得を目指します。中心静脈カテーテル、末梢神経ブロックなどの手技も専門医の指導の下で積極的に行っていただきます。また、ハイリスク手術の麻酔、小児の麻酔を順次能力習得状況に応じて、指導を受けながら経験できます。初期臨床研修終了時の麻酔経験や手技の習得状態によって、後期研修(麻酔科専門研修)開始直後は指導内容が異なることはありますが、一年後には各自の習得状態に大きな差がつかないよう配慮させていただきます。

 

後期研修(麻酔科専門研修)2年目

2年目からは心臓外科麻酔、小児の長時間大手術、大量出血症例などさらなる難度の高い麻酔を指導医の下に修練します。単独に近い状態での麻酔の導入・抜管も指導下に行い、標榜医取得時点で単独での麻酔を安全にできるような知識・技術の習得を目指します。希望者はICUでの研修も可能です。また、小児専門病院での小児麻酔研修プログラムも用意しております。

 

後期研修(麻酔科専門研修) 3年目

すべての麻酔症例に対し、適切な術前および術後 評価を行うことができる能力の習得を目指します。また、当直の責任者としての能力や、学生や研修医への指導など、指導医としての能力の習得を目指しトレーニングしていただきます。

 

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研修の方法

A  手術室の麻酔(標榜医の完全指導の下、安全に研修を行う)

全麻酔症例において術前評価、術前投薬の指示は事前に麻酔科標榜医の指導を受けて行います。手術室では曜日ごとに日直(麻酔科専門医)および補佐(麻酔科指導医)数名を置き、毎朝8時より全麻酔症例のカンファレンスを行っております。そこで、各麻酔科医が自分の担当症例のプレゼンテーションを行い、各症例に合わせた麻酔方針を決定します。各症例には、麻酔科標榜医が責任者として付き添います(麻酔科標榜医取得前は一人で麻酔をかけることはありません)。麻酔導入、覚醒時は必ず麻酔科標榜医が指導を行い、麻酔維持中も適宜指導させていただきます。

現在の手術室は2005年8月にオープンした中央病棟2階にあり、ハイテクを備えた16室の手術室で年間7000件以上の麻酔症例をこなしています。

 

B  集中治療

麻酔科が関与している杏林大学の集中治療部門は以下の3部門があります。

 

1.CICU(Central Intensive Care Unit)

2005年の中央病棟開設に伴いCICUは新たに18床、全室個室で重症患者の集中治療を開始しました。救急医学科を中心とした100床近くに及ぶ集中治療部門(TCC, CICU, SICU, HCU)の一部として、院内急変患者、重症患者の術後管理を主に担っています。

 

2.SICU(Surgical Intensive Care Unit)

2007年8月に8階建ての外科病棟がオープンしました。1階は22床のICUと6床のHCUがあります。主に術後患者が入室し、集中治療管理を行っています。中央病棟ICUと同様、全個室で患者のプライバシーに配慮した進歩的な管理が行えます。

 

3.HCU(High Care Unit)

2012 年10 月にオープンした第3 病棟1 階は24 床のHCU で、院内中等症患者の治療および1,2 次救急外来患者の治療を行っています。

 

上記の3部門(特にCICU)において、集中治療専門医および集中治療専従医の指導により、人工呼吸器管理を始め、心臓麻酔の周術期管理、血液透析などを含んだ重症患者の集中治療を学んでいただきます。指導は森山潔准教授(CICU 医長、集中医療専門医)です。

 

C  周術期管理外来

2010 年より開始した周術期管理外来では現在、すべての予定手術患者のリスク評価、麻酔説明を行っています。この外来により、質の高い術前の全身管理が、周術期合併症の低下と治癒率向上に貢献すると考えています。ここでは、上級医の指導のもと、術前診察と評価、術後患者の評価や合併症の早期発見について学んでいただきます。

 

D  緩和ケア外来

がん患者様で通院できる方の疼痛緩和を外来で行っています。緩和ケアチーム専従医の指導のもと、緩和ケアについて学べます。

 

E  学術活動

研修期間中は積極的に臨床研究を行い、学会発表、論文発表を行っていきます。研究に関しては学術担当が、研究テーマ作成から学会発表、論文作成まで指導します。

希望者は大学院進学、学位取得も可能です。

 

 

出張先について

後期研修(麻酔科専門研修)中または終了後に関連病院、あるいは希望する専門領域の技術習得を目的とした病院へ出向することになります。

 

現在の出張先

都立小児総合医療センター(小児麻酔)、災害医療センター、横浜済生会東部病院集中治療科(集中治療)、荻窪病院、白河病院、日野市立病院(ペインクリニック)、埼玉医大川越医療センター(集中治療、産科麻酔)、北里大学病院(産科麻酔)、東大和病院

 

過去の出張先

葉山ハートセンター(心臓麻酔)、自治医大、長野県立こども病院(小児麻酔)、成育医療センター(小児麻酔)、至誠会第2病院

 

関連病院

多摩丘陵病院、桜町病院、所沢中央病院

 

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