2025年度 新入局員募集中

随時病院見学や相談を受け付けています

当院での麻酔科専門研修・キャリアアップをお考えの方は以下に御連絡をお待ちしております。

安藤 直朗
e-mail : tando@ks.kyorin-u.ac.jp
※こちらのメールフォームもご利用いただけます。
 

 

当院の麻酔科専門研修プログラム
(卒後3年目以降研修プログラム)

杏林大学麻酔科では大学病院としての特徴を生かし、幅広い症例を経験し専門医として確実なトレーニングを行えるだけでなく、指導者のもと研究活動に従事することが可能です。また、経済的自立の支援も整っているため、充実した生活を送ることができます。

 

麻酔科専門研修プログラムは4年間で、危機管理を含めた特殊技能と、あらゆる専門分野への応用も利く能力を習得することを目標にしています。そのため、麻酔専門医はもちろんのこと、他の分野へ転向した場合にも当科での麻酔科研修は一生の財産となると思います。

 

 

●ある麻酔科専門研修医の1週間

 

 

研修の目標

麻酔科専門研修 1年目

初年度は、硬膜外麻酔、分離肺換気、挿管困難時に用いるデバイスへの習熟等、麻酔科医独自の基本技術の習得を目指します。中心静脈カテーテル、末梢神経ブロックなどの手技も専門医の指導の下で積極的に行います。初期臨床研修終了時の麻酔経験や手技の習得状況によって、麻酔科専門研修開始直後は指導内容が異なることはありますが、1年後には各自の習得状態に大きな差がつかないよう配慮して指導しています。

 

麻酔科専門研修 2年目

心臓外科麻酔、小児手術、大量出血症例や、重症症例など難度の高い麻酔の経験を積みます。単独に近い状態での麻酔の導入・抜管も指導下に行い、標榜医取得時点で、単独での麻酔を安全にできるような知識・技術の習得を目指します。周術期管理センターでの術前評価や、術後疼痛管理チームにも参加し、周術期全体を通した管理を学び始めます。

 

麻酔科専門研修 3年目

すべての麻酔症例(特殊疾患の麻酔、緊急症例など)に対し、適切な術前および術後評価を行うことができる能力の習得を目指します。希望者はICUでの研修や、小児専門病院での小児麻酔研修プログラムも用意しています。

 

麻酔科専門研修 4年目

麻酔科専門医試験受験に向けてこれまでの知識と経験を総括する年になります。夜間当直の責任者としての能力や、学生や研修医への指導など、指導医としての能力の習得を目指します。

 

研修の方法

A  手術室の麻酔(標榜医の完全指導の下、安全に研修を行う)

全症例について、術前評価、術前指示、麻酔計画など麻酔科標榜医・専門医が事前に指導します。手術当日は毎朝8時から行っているカンファレンスでプレゼンテーションし、各症例に合わせて、麻酔方針を最終決定します。各症例の麻酔導入、覚醒時は麻酔科専門医が責任をもって指導し、麻酔維持中も適宜指導しています。(麻酔科標榜医取得前に、単独で麻酔導入、覚醒をすることはありません。)

手術室はハイブリッド手術室1部屋を含めて19室あり、年間約7,000件の手術症例を管理しています。

 

B  集中治療

麻酔科が関与している集中治療部門は、以下の3部門があります。

 

1.CICU (Central Intensive Care Unit)

CICUは18床、全室個室で重症患者の集中治療を行っています。救急医学科を中心とした100床近くに及ぶ集中治療部門(TCC, CICU, SICU, HCU)の一部として、院内急変患者、重症患者の術後管理を主に担っています。

 

2.SICU (Surgical Intensive Care Unit)

22床のSICUと6床のHCUがあります。主に術後患者が入室し、集中治療管理を行っています。CICUと同様、全個室で患者のプライバシーに配慮した管理が行えます。

 

3.HCU (High Care Unit)

第3 病棟1 階は24 床のHCU で、院内中等症患者の治療および1,2 次救急外来患者の治療を行っています。

 

上記の3部門 (特にCICU) において、集中治療専門医および集中治療専従医の指導のもと、人工呼吸器管理を始め、心臓麻酔の周術期管理、血液透析などを含む重症患者の集中治療を学ぶことができます。

 

C  周術期管理センター

周術期管理センターでは、すべての予定手術患者の術前評価と麻酔説明を行っています。上級医と若手が2名1組で担当するため、手厚い指導を受けながら、術前評価や患者、家族、他診療科の医師とのコミュニケーションについて学ぶことができます。

 

D  術後疼痛管理チーム

当院では個々の患者の術後の状態を評価し、最適な介入を行う事で、質の高い術後管理を行っています。看護師、薬剤師ともにチームで活動しており、痛みをはじめとした術後合併症の管理方法だけでなく、チーム医療を学ぶことができます。

 

E  緩和ケア外来

通院可能ながん患者の疼痛緩和を外来で行っています。緩和ケアチーム専従医の指導のもと、緩和ケアについて学ぶことができます。

 

F  学術活動

研修期間中は積極的に臨床研究を行い、学会発表、論文発表を行っていきます。研究に関しては学術担当が、研究テーマの立案から学会発表、論文作成まで指導します。

希望者は大学院進学、学位取得も可能です。

 

 

 

出張先について

麻酔科専門研修中または終了後に関連病院、あるいは希望する専門領域の技術習得を目的とした病院へ出向することになります。

 

現在の連携先

独立行政法人国立病院機構災害医療センター、公立昭和病院、昭和大学病院 (集中治療、産科麻酔)、埼玉医科大学総合医療センター (集中治療、産科麻酔)、荻窪病院、東大和病院、立正佼成会付属佼成病院、所沢中央病院、信州大学医学部附属病院、埼玉県立小児医療センター (小児麻酔)、独立行政法人国立病院機構静岡医療センター、青梅市立総合病院、埼玉石心会病院

 

過去の出張先

都立小児総合医療センター (小児麻酔)、東京都立健康長寿医療センター、葉山ハートセンター (心臓麻酔)、自治医大、長野県立こども病院 (小児麻酔)、成育医療センター (小児麻酔)、北里大学病院 (産科麻酔)、東京都立健康長寿医療センター、昭和大学病院 (集中治療)、NTT東日本関東病院 (ペインクリニック)、至誠会第2病院

 

関連病院

独立行政法人国立病院機構災害医療センター、東大和病院、立正佼成会病院、荻窪病院、多摩丘陵病院、桜町病院、所沢中央病院、日野市立病院

 

詳しい資料(PDFファイル 約264KB)のダウンロードはこちら


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医局長:安藤 直朗

e-mail : tando@ks.kyorin-u.ac.jp

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