キャリアアップ
働きやすい環境
教育・研究
高水準の医療
手術麻酔
手術室16室、ハイブリッド手術室1室。3次救急指定病院、母体搬送指定病院であり 大病院ならではの多種多様な手術を行っています。年間の麻酔件数は全身麻酔6,100件、脊椎麻酔・硬膜外麻酔・伝達麻酔650件(平成30年度)。豊富な症例に裏付けされた、確かな技術と経験があります。
心臓血管麻酔 (Cardiovascular anesthesia)
CABG・弁膜症・大血管疾患・TAVIなどの多彩な症例。心臓血管麻酔専門医・JBPOT認定医が常勤し、患者の状態に合わせた最適な麻酔管理を行います。
小児麻酔 (Pediatric anesthesia)
新生児・小児外科・整形外科・形成外科・眼科など幅広い小児疾患に対応します。小児麻酔認定医が常勤し、術後の合併症・疼痛の少ない麻酔を行います。
産科麻酔 (Obstetric anesthesia)
母体救急搬送指定病院である当院には多くのハイリスク症例が集まります。トップクラスの産科麻酔を誇る病院で研修した麻酔科医師が中心となり、ハイリスク妊婦・超緊急帝王切開に対応します。
末梢神経ブロック (Peripheral nerve block)
四肢・体幹などの神経ブロックを積極的に行っています。全身麻酔に神経ブロックを併用し、術後疼痛の少ない麻酔を行います。棒脊椎ブロックや養神経叢ブロックなども行い、カテーテル留置による疼痛管理も行っています。J-RACE合格者による指導で医局員全員のスキルアップを図っています。
周術期管理センター (Center for perioperative management)
すべての予定手術症例に対して術前評価と麻酔の説明を行います。同時に歯科衛生士による口腔内評価を行い、麻酔に伴う歯牙損傷・肺炎のリスクを軽減します。患者さんにもあらかじめ麻酔について知っていただくことで、安全かつ安心な麻酔を提供できます。
術後疼痛管理チーム (Acute pain service: APS)
麻酔は手術中だけ行えばよいものではありません。当教室はAPSを導入し、看護師・薬剤師と連携しながら最善な術後疼痛管理を提供します。術前は周術期管理センター、術後はAPSによる疼痛管理と、麻酔科医によるシームレスな周術期管理を実現しています。
麻酔管理を支える医療器材 (Medical devices for the anesthetist)
良い麻酔を行うには、良い医療器材が不可欠です。当院の麻酔器は多彩な人工呼吸モード設定が可能なペルセウス700を使用しています。ビデオ喉頭鏡はもちろん、特殊な気管挿管チューブ、ディスポーザブル気管支鏡、非侵襲的循環モニター、3D経食道心エコー、神経ブロック・血管穿刺用エコーなど十分な器材を扱っています。
集中治療
CICU18床、SICU32床、集中治療専門医による細やかな重症患者管理
CICU (central ICU)
集中治療医が常駐し、各診療科とともに重症患者管理を行います。若手の麻酔科医師もローテーションを行い、集中治療専門医の取得も可能です。
SICU (surgical ICU)
集中治療医が手術後患者の管理を行い、最善な術後管理を提供します。術後疼痛の軽減・術後合併症の軽減・早期一般病棟転床を目標に、細やかな診療を行います。
業務内容
当院の中央手術室は16部屋、麻酔科管理症例は年間約6500件であり、小児・心臓血管外科も含め偏りなく症例が経験できます。 忙しい診療の中、週に1回M&Mカンファレンス、抄読会、勉強会を行っており、医療の質の向上を図っています。
メリハリのある業務
月に一回土曜日に医局会・勉強会がありますが、杏林大学医学部附属病院は土日・祝日は定時手術を行っていないので自由に時間を使うことが出来ます。
また年に2回、1週間ずつの休暇を全医局員が取得できます。日々の忙しい診療の疲れから開放されリフレッシュすることができます。
医局の雰囲気
大きな医局ではありませんが、仲が良く、アットホームなのが当科の大きな特長です。杏林大学以外の出身の医局員も数多く在籍し、新入局者もすぐに溶け込めると思います。麻酔科標榜医・専門医を取得するために期間限定で研修する他科の医師も受け入れています。
スキルアップ
本人の希望に応じて、小児麻酔、産科麻酔、心臓血管麻酔、ペインクリニック、集中治療を専門に行っている施設への研修・国内留学を行っています。研修で得た知識を大学病院での業務に還元し、医局全体のレベルアップにつなげています。海外留学も希望があれば可能です。
学会参加
日本麻酔科学会学術集会は手術室をクローズして医局員全員で参加しています。
その他、臨床麻酔学会、心臓血管麻酔学会、集中治療医学会、ペインクリニック学会、区域麻酔学会や、海外の学会ではASA、IARS、SCCMにおいて毎年発表を行っています。
女医復帰支援
麻酔科は女性が多い診療科の一つですが、当院では萬教授が中心となり出産後の女医復帰支援に力に入れております。
男性医局員も協力的であり、当科もママさん麻酔科医が多数活躍しております。
学位・研究など
これまで多くの医局員が学位を取得してきました。研究の内容は、「麻酔薬の作用機序」、「生体膜の透過性」、「赤血球変形能」、「虚血性神経細胞死」、「循環血液量」、「疼痛関連行動」、「オピオイド耐性」など多岐にわたっています。麻酔科専用の研究室もあり、落ち着いた環境のもとで研究を行うことができます。