第55回日本分娩監視研究会開催報告

2021年11月3日に第55回日本分娩監視研究会を当科主催で開催致しました.COVID-19感染第5波の終息直後のため,残念ながらwebでの開催となりました.テーマは,周産期医療は“Human relationship”が第1との考えから,「チーム医療と分娩監視」としました.

講演は,慶應義塾大学薬理学教室 小笠原 淳先生より「CTG を読む人工知能」,恵寿総合病院家族みんなの医療センター 新井 隆成センター長による「安全にお産を守るために分娩時 胎児監視チームはどうあるべきかを考えよう」,国立保健医療科学院 上席主任研究官 種田憲一郎先生に「CTGと医療安全 ― チームで命を守る」という題目でお話頂きました.新井先生は,当科でも毎年開催している周産期救急を学ぶ 講習会ALSO (Advanced Life Support in Obstetrics) Japanの産みの親です.語呂合わせ等教育に楽しさをとりいれたALSO同様楽しい講義でした.種田先生の双方向型の講演は,医療安全という固いテーマに皆を引き込む教育手法も勉強になりました.

当日は,計157名にご参加頂きました.本会がチーム医療の推進と周産期医療のさらなる向上に少しでも役立てば幸いです.改めて,開催にご尽力賜りました全ての皆様にこの場を借りて御礼申し上げます.

谷垣 伸治