呼吸器・甲状腺外科概要・特色

診療科長からみなさまへ 診療科長からみなさまへ

診療科長/教授 近藤 晴彦 診療科長/教授
近藤 晴彦

患者さんと共に病気に立ち向かいます

当科の基本理念「患者さんとともに語り合い、その心の痛みを分かち合って病気に立ち向かう。」、「徹底した情報の開示」、「患者さんへの説明と同意」を実践することをモットーに、「患者さん中心の医療」の実践に力を入れてきました。当科は東京西部地区の肺がんを中心としたさまざまな呼吸器疾患、甲状腺疾患に対し、高い水準の医療を実践し地域に還元してまいりました。当科では積極的に人材の育成にも力を入れ、当医局の出身者の多くは東京西部地区のみならず、関東を中心として活躍しています。今後、さらに臨床・教育・研究体制を充実するとともに、地域の皆様の健康と快適な生活に貢献して行きたいと考えています。

当診療科の特色

肺がんの診療では手術、放射線治療、抗がん剤治療が治療の中心となりますが、当科では呼吸器内科、放射線科(診断部、治療部)、病理診断科などと連携して診療を行っています。合同カンファレンスを週1回行い、治療方針を検討しています。当科で行っている手術は3つのポートだけで行う完全胸腔鏡手術を全体の90%で行っています。痛みがが軽いうえに回復が早く、早期の退院が可能となっています。また、2018年10月より呼吸器外科領域においてロボット支援手術を開始しています。ロボット支援手術ではロボットの多関節機能、手振れ防止機能、3D立体下の拡大視機能を有することにより正確な操作をできることが特徴です。当院では従来から行ってきた胸腔鏡手術の技術も応用したロボット支援手術を行っています。気管狭窄に対しては気管支鏡下の気管ステント留置術を行っており、症例に応じてシリコンもしくは金属ステントを狭窄部に挿入しています。

甲状腺・副甲状腺の手術では通常の手術以外にも形成外科と協力した神経縫合や移植術、気管に浸潤した腫瘍や縦隔という胸の中まで進展した腫瘍の場合には呼吸器外科と協力して摘出する事が可能です。当科では手術を行う際には整容的な事も考え、頸部の手術創は形成外科的に縫合しています。

取り扱っている主な疾患

呼吸器外科
肺がん、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍、胸壁腫瘍などの腫瘍性疾患。気胸などの嚢胞性肺疾患。膿胸、縦隔炎、肺炎症性病変などの感染性疾患。気管・気管支狭窄に対するステント治療。

甲状腺外科
甲状腺がん、良性甲状腺腫瘍、バセドウ病などの甲状腺疾患。副甲状腺腫瘍、機能亢進症などの副甲状腺疾患。

診療体制

外来:呼吸器外科は月~金曜日、甲状腺外科は月、木、金曜日に専門医を含む複数の医師が診療を行っています。

病棟:経験豊かな指導医をチーフとして、専攻医や研修医とともに2チームで診療に当たっています。

フロアガイド

先進的な医療への取組みに
ついて

超音波気管支鏡による末梢の小型肺病変に対する生検、リンパ節生検、胸腔鏡検査などを積極的に行い、より確実な診断と的確な病期の決定を可能としています。手術では完全胸腔鏡手術、ロボット支援手術などの低侵襲手術を多く取り入れています。さらに小型肺がん・早期肺がんに対する低侵襲手術として、切除範囲を縮小する方法(区域切除・肺部分切除)についても積極的に取り組んでいます。手術療法のみならず、集学的な治療として非小細胞肺がんに対する術前化学放射線治療や、術後補助療法を行い、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)肺がん外科グループの一員として、臨床試験にも参加しています。

甲状腺外科では内分泌内科、腫瘍内科などと協力しながらバセドウ病や副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患、切除不能甲状腺癌に対する化学療法も行っています。

先進的な医療への取組み

症例数・実績

入院診療の実績(2019年)

患者総数(再入院、併診患者含む) : 347件

主要疾患 患者数
肺がん 126
気胸 45
転移性肺腫瘍 30
縦隔腫瘍 21
肺良性疾患(肺良性腫瘍、炎症性疾患、嚢胞性疾患、先天性疾患など) 14
生検(肺、リンパ節、胸膜) 18
膿胸 4
その他(胸膜腫瘍、胸壁腫瘍、気管ステントなど) 11
甲状腺・副甲状腺疾患 78

症例数・実績