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大学ホーム国際協力研究科専攻のご紹介博士前期(修士)課程 国際言語コミュニケーション専攻

大学院で学んだことをいかして
NI(平成22年度卒業)

大学院で中国語の通訳・翻訳を学び、現在、日中文化交流の仕事をしています。

印象に残っている仕事に、中国の壁画保護についての意見交換を目的としたシンポジウムがあります。壁画というものは移動することができませんので、最先端の技術と知恵を結集して保護されなければなりません。私自身は美術も考古学も専門ではありませんから、手探り状態で通訳の準備をはじめ、何度も発表原稿を読み返し、先輩通訳者の助けをかりながら一心不乱に取り組みました。古代の壁画に対する日中双方のパネリストの情熱は並大抵のものではなく、その一言一句を代弁する責任の重さを痛感しました。シンポジウム終了後、いつまでも全身から興奮の熱が冷めなかったのを覚えています。

いまは周囲に助けられながら、目の前の仕事をこなすことしかできませんが、いつかあの身体の熱を一人前の通訳者の誇りだと胸を張って言えるよう、できることを積み重ねたいと思っています。

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