麻酔科概要・特色

診療科長からみなさまへ 診療科長からみなさまへ

診療科長/教授 萬 知子 診療科長/教授
萬 知子

麻酔科は、麻酔科専門医、集中治療専門医、緩和ケア専門医がおり、手術室の麻酔管理のみならず、手術室以外の臨床でも幅広く活動しています。
当院の中央手術室では年間約7000例の手術の麻酔管理を行っております。手術予定の患者さんが無事に手術を受け、順調に回復するには、麻酔中の管理だけでなく、術前・術中・術後を通して一貫した周術期管理を多職種でチーム医療として行うことが重要です。そのために、当院では2017年に周術期管理センターを開設し、患者さんが安全かつ安心して手術を受け、合併症なく退院できるよう、様々な取り組みをしてきました。

当診療科の特色

周術期管理外来については、周術期管理センターのサイトをご参照ください。
当院では、術後痛対策として急性疼痛管理チームを作り、術後回診を行い鎮痛方法の調整を行っています。麻酔科医、看護師、薬剤師、主治医で協力する多職種チームです。現在はまだ一部の科のみの対応ですが、徐々に多くの科に広げていく予定です。
集中治療分野では集中治療専門医が中心となり、重症患者さんの集中治療を中央集中治療室(CICU)で、また術後患者さんの管理を外科集中治療室(SICU, SHCU)で行っています。
急性期のみでなく、慢性期においても緩和ケアチームが癌性疼痛や重症心不全の患者さんの緩和ケアを行っています。
麻酔科医は麻酔の専門のみでなく、気道管理のエキスパートとして、手術室以外の気道危機管理の重要性の啓発活動を行う使命があると考えています。気道危機管理を含めて、医療において最も重要な安全管理は当教室の研究、教育でも重視している課題です。とくに安全な中心静脈カテーテル(CVC)管理について当院は2006年から病院としてのCVC安全管理の組織作りに取り組んできました。講習会、シミュレーションを用いたハンズオン、中心静脈穿刺資格認定試験には現在当科が中心となり、CVCの安全管理に貢献しています。

取り扱っている主な疾患

  • 麻酔科管理の手術を必要とする疾患
  • 集中治療管理が必要な疾患
    がん性疼痛(緩和ケア外来、緩和ケアチーム)
  • ペインクリニック外来で取り扱っている慢性疼痛疾患(完全予約制)(詳細はこちら)

診療体制

麻酔科専門医、標榜医、集中治療専門医、緩和ケア専門医、ペインクニック専門医など 25~30名で診療にあたっています。

フロアガイド

先進的な医療への取組みに
ついて

手術室では、大学病院として高度先進医療や重症患者の手術が増えており、末梢神経ブロックを併用した特殊な麻酔管理を行っています。また中心静脈穿刺などの危険度の高い手技において、超音波機器を用いる技術を応用し、安全性を高めています。
緩和ケア外来では、医療用麻薬および鎮痛補助薬を処方し、がん性疼痛を治療しています。

先進的な医療への取組み