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大学ホーム国際協力研究科専攻のご紹介博士前期(修士)課程 国際言語コミュニケーション専攻

博士前期(修士)課程 国際言語コミュニケーション専攻

日中同時通訳,翻訳の実力・資格・学位を授ける努力をしています

国際言語コミュニケーション専攻 塚本慶一教授

 国際言語コミュニケーション専攻における日中通訳・翻訳研究コースというのは、通訳者・翻訳者として活躍することを目指した院生が集まり、日々学んでいくというコースです。 普段の授業は、実践的な練習がメインになります。もちろんベースとなるテキストに沿っての授業もありますが、テキストという枠にとらわれず、ここ最近で起きた話題の出来事の中から特に重要な問題を取り上げ、逐次並びに同時通訳の練習を行っていきます。そういった授業を通じて判断力や瞬発力などの通訳には欠かせない練習を行っています。

 また、現在授業は同時通訳演習室で行っています。ほかには設置されていないような、実際の現場でしか体感できない同時通訳ブースなどの機械を実際に使いながら、マイクでの練習を行っていきます。そのほかにも、CALL教室を使っての翻訳練習や発音練習なども院生に合わせてその都度行っています。

 院生の皆が、通訳者や翻訳者を始めコミュニケーションの分野での活躍を真剣に目指しているので、授業も緊張感のある中で、院生同士が切磋琢磨し合いながら向上していける、とてもいい環境にあると思います。

 指導しているのは、日中通訳の第一線で活躍してきた、斯界の第一人者である塚本慶一をはじめ、現場の経験も豊富な教師陣です。最近ですと、日英通訳者の第一人者である小松達也氏、駐日大使館の大使秘書官の張社平氏など、いずれも現場の雰囲気や実際のエピソードを交えながらの授業となり、とても勉強になります。

 もちろん、通訳・翻訳の練習と同時に修士論文にも取り組んでいます。修士論文に関しては、1年目に通訳・翻訳の実践的な練習を中心に行い、そして2年目からこれまでに学んできた理論や技法を軸として、論文の具体的な研究に入り、そして仕上げるという流れです。

 論文のテーマは、通訳の理論や技法に関するものを始め、四字熟語、ことわざに関する翻訳や、異化・同化に関する問題、また固有名詞のあり方、映画や小説内での翻訳など、幅広い範囲での研究をこれまでに院生が行っており、週1度の論文指導を通じ完成に向けて取り組んでいきます。

 杏林大学は日本の大学院の中でも唯一、日中通訳・翻訳の授業を受けられる“場”です。このように実践的な授業内容と現場経験の豊富な教員・“師”による指導、そして志を同じくする“友”というこの環境はとても得がたい環境であり、魅力的だと思います。院生たちはこのような環境のなかで、通訳・翻訳の技術向上のため、そしてともに欧米並みの実力・資格・学位をめざして、日々取り組んでいます。

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