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仕事をしながらの厳しい条件下で修士論文を完成して修了した一日本語教師が,現在取り組んでいる教師養成上の問題点や,ライフワークと決めている視聴覚教材についてのあれこれを発信したいと思います。

第四回「マイクロティーチングの方法」①

2011年1月10日 22:14

前回の記事からあっという間に時間が過ぎ・・年も明けてしまいました。今年はもう少し、きちんと定期的に更新していこうと思います。よろしくお願いいたします。

 さて、あまりにも時間が経ちすぎてしまい、また初めからやり直ししなければならない感じですが・・・マイクロティーチングの方法について今日は書こうと思います。以前にもお話しした通り、MTは授業をそのまま小さくしたもの・・・ですから簡単に言えば、小さな授業をするということになります。実際にやるときには、細かい準備が必要になります。実際に授業ができればベストですが、なかなか事情が許さないということもあると思います。そのようなときに、小さな授業を実践することで、通常の授業を教師が「推測」できるようになります。

 具体的にドリルを挙げて説明します。まず、教えたい文型を選びます。その文型を効果的に教えるのに最適なドリルを考えます。使う語彙やキューを決め、5分間実践します。「5分?」と思われるかもしれませんが、この5分が大切なのです。短いので、実践する方も負担を感じることが少なく、またそれをみて指導する方も何をみるかが決まっているのでコメントしやすいという利点があります。5分実践したものをビデオに撮ります。これが効果的なのです。そして撮影したものをすぐにその場で再生します。実践した人もすぐに自分のよかったところ、もう少し工夫の必要なところがわかります。見た後、時間をとり(5分程度)同じものをもう一度やってみます。ほんの少し前に工夫が必要だと思われたところをやり直しできるので、「できた」という気持ちが残ります。

 MTはこれの繰り返し・・・ということになります。小さな授業といったのは、この意味です。ちょっと話は逸れますが、ビデオに撮影された自分の授業を再生して同じ時間かかけて見ること・・・これは自分自身でもやってみましたが、かなりの苦痛を伴います。長いとそれだけ駄目なことも多くなるわけですから、見たくないと思って無意識のうちに目をつぶってしまうこともあります。でも5分なら、耐えられる・・だから次に繋がるのだと思います。 

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