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国際協力研究科を担当している教員が、研究、教育、時事問題などについて、それぞれの視点から情報を発信します

帰国しました

2011年7月16日 04:07

 

こんばんは。北島です。

昨日、無事に帰国しました。

東京は暑いですね。

 

 トロントから成田までの飛行時間は13時間でした。やはり遠いですね。機中はあまり眠れなかったので、夜の9時頃に寝てしまいました。その約2時間後に目が覚め、眠れません。現在、トロントではお昼ごろです。またしばらく時差ぼけと付き合っていくことになりそうです。

 

 時差ぼけについてPubMedで少し調べてみました。PubMedとは米国衛生研究所(National Institute of Health)が運営している文献のデータベースです。2000万点以上の医学や看護の学術雑誌の論文などが収載されています。インターネットにアクセス出来る環境であれば、誰でも無料で利用できます。そのPubMedで、"jet lag", "international travel"というキーワードで文献検索をしたところ、8件の文献が見つかりました。

 

 その一つには、労働安全衛生総合研究所の高橋先生達による論文がありました(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12070640)。1週間程度の日程で欧米の学会に参加した日本の研究者を対象とした、睡眠への影響に関する研究でした。米国やカナダなど東側に移動した場合、ヨーロッパなど西側に移動した場合よりも、滞在期間中の睡眠時間が短かく、眠りも浅かったそうです。また、東側に移動した人では、同様の状態が帰国後の2日目まで続いたので、帰国後の勤務時間の調整などによる対応が必要とのことでした。

 

 今回もそうですが、東側に移動した時の方が時差ぼけが辛かったように思います。今日から3連休なので助かりました。

 

 時差ぼけを軽減する方法としては、出発前の数日間に就寝時間を調節したり、就寝前又起床後に強い光を浴びるなどして、体内時計を渡航先の時間に合わせること、睡眠を促すホルモンであるメラトニンを服用することなどがあるようです(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20204161)。ちなみに日本でも、医療用医薬品としてですが、メラトニンを利用できます。

 

 北米に行く機会があれば、どれかを試してみたいと思います。

ご質問・ご意見などはkenkyuc@ks.kyorin-u.ac.jpにお寄せください

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