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准教授
赤嶺 恵理
(AKAMINE, Eri)

経歴
2008年3月 立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科卒業
2013年3月 立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科博士前期課程修了(修士:コミュニティ福祉学)
2008年4月 目白大学人間学部人間福祉学科助手
2011年4月 杏林大学外国語学部観光交流文化学科助教
2014年4月 杏林大学外国語学部観光交流文化学科講師
2021年 杏林大学外国語学部観光交流文化学科准教授

先生の専門は何ですか?

専門は社会福祉で、特に児童福祉の領域を専門としています。児童福祉の領域でも、あまり研究が行われてこなかった児童買春、児童ポルノの被害とそれに対する支援を研究テーマとしています。最近は、児童買春、児童ポルノの被害児童がどのように社会福祉の支援につながっているか、被害児童に対してどのような支援が行われているか調査を行いました。少しずつ支援の実態を把握することができ、被害を受けた児童への支援の体制づくりに貢献したいと思っています。また、今後は被害予防の取り組みについてもさらに研究していきたいです。

なぜ、その専門に興味を持ったのですか?

大学生の時に国際協力の現場で働くことを夢見て、さまざまなNGOのイベントや講演会に参加していました。その時に、たまたま先輩から「人身売買」という問題をテーマにしたシンポジウムに誘われ、「人身売買」について関心を持つようになりました。その後、いろいろと勉強していくと、日本は「人身売買」の受入国になっていることや、日本の中でもさまざまな形態で「人身売買」の被害が存在することを知り、日本も関わりの深い問題であることが分かり、強く問題意識をもつようになりました。その中でも日本の子どもの商業的性的搾取に関心があり、それが研究テーマとなりました。

先生の専門分野の「こんなところが面白い」を教えてください。

私の専門分野は、「外国語」「観光交流文化」というテーマとは一見関係のないものだと思います。一方で、海外に目を向ければ貧困、差別、搾取に関わるさまざまな問題があり、それらは私たちの生き方や生活と深くつながっています。授業の中では、開発途上国の貧困、日本の貧困、人身売買などをテーマとして扱っていますが、社会で起きていることと私たちの生活のつながりに気づくきっかけにしてほしいと思っています。また、授業の中では問題を解決するためには自分たちに何ができるか、自分たちは問題にどのように向き合うべきか、ということを一緒に考えています。将来、日常生活や仕事の中で思い出して、小さくても何かアクションに繋げてほしいと思っています。

大学で専門的に学ぶことでこんな未来が?

私は、大学時代に自分の関心のあるテーマに出会いました。そのテーマに対する理解を深めるために、さまざまな専門科目を履修したり、ゼミナールには熱心に取り組み、指導教授にたくさん相談をしました。結果的に、自分の関心のあるテーマについて理解を深めるだけではなく、さまざまな視点から物事を見る訓練ができ、社会には自分がみようとしないと気づけないことがたくさんあることに気づくことができました。大学で専門的に学ぶことで、日々の生活の中で起きることや社会の中で起きていることに対して、さまざまな視点で捉える目が養われるのではないかと思います。それは、大学を卒業した後の人生の中でも大切な力になると思います。

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