予算編成の基本方針に沿って令和5年度の編成を進めた結果は、以下のとおりである。
学納金収入:118.61億円
令和4年度末の在学生数に新年度入学者数(保健学部健康福祉学科定員増(+70名)等を含む)加算し、井の頭キャンパス3学部の令和5年度入学者数の見直しを行った結果、予算比+4.18億円の118.61億円を計上。
寄付金収入:4.18億円
特別寄付金収入は、杏林大学研究経費募金、医学部等の研究に対する奨学金で4.08億円。一般寄付金で1,000万円を計上。
補助金収入:25.17億円
国庫補助金収入は、大学の運営に対する補助金(私立大学等経常費補助金等)で15.99億円を計上。地方公共団体補助金収入は、9.18億円を計上した。内訳として病院運営に対する補助金で4.9億円。コロナ関連の補助金は空床確保料等で3.4億、施設設備補助金として0.8億円を計上した。
医療収入:423.43億円
令和5年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響は残るものと想定されるが、医療収入は、上半期(4月〜9月)の令和4年度患者数と下半期(10月〜3月)は、コロナ禍以前(H31年度)の病床稼働を目標に試算。これに昨年度より実施の入院加算(夜間100対1急性期看護体制加算、看護職員処遇改善評価料(約4.8億円)を加えた結果、前年度予算比+17.59億円の423.43億円を計上。
(1)人件費:232.99億円
人件費については、定期昇給、私学共済掛金の増加分、そして病院職員(主に看護職)増員分を加算した結果、前年度予算比+1.64億円の232.99億円を計上。
(2)教育・研究及び医療の充実を図るための主な施設・設備の環境整備計画
(大学部門)
(病院部門)
(3)その他の予算で特に考慮した部署は以下のとおり。
この結果、資金面では総資金収入712.60億、総資金支出674.24億(予備費1億を計上)の規模となる予算編成となった。また、経営面では、事業活動収入585億、事業活動支出579.71億(予備費1億を計上)となり、基本金組入前当年度収支差額は5.30億の収入超過予算となった。