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講演概要:認知症と向き合う ―認知症の方々を地域で支えるために―


杏林大学医学部 教授(高齢医学/高齢診療科)
神ア 恒一
(老年医学、認知症、循環器)




    ○講演概要

    現在、65歳以上の高齢者の方の約10%に認知症があると言われています。調布市の65歳以上の人口が44,000人ですから、4,400人の方に認知症がある可能性があります。これは大変な数です。ですが、実は認知症の診断は難しく、単なる「もの忘れ」を認知症と勘違いすることもありますし、逆に随分進んだ症状になるまで認知症に気づかないこともあります。

    もの忘れのほか、理解・判断力の衰え、時間や場所の感覚が不確かになる、意欲の低下、過剰な不安感、人柄が変わった、などが最初に気づかれる症状です。進んでくると、家の器械が使えない、乗り物に乗れない、お金が正しく払えない、料理が手抜きになるなどの症状が現れます。

    さらに進むと、お風呂に入れない、トイレが使えない、洋服の着脱ができないなど屋内の生活に支障が出ます。このような段階になると生活の支援が必要になるので、介護保険を利用したサービスの利用が必要になります。そのようなときは市役所のほか最寄りの地域包括支援センターに相談してください。地域包括支援センターには、認知症の疑いのある人が近所にいらっしゃるときにご相談いただくこともできます。

    また「認知症の人と家族の会」も認知症の相談にのってもらえます。認知症にならないために、進ませないためには家に閉じこもることを避けなければいけません。地域包括支援センターを通じて様々な活動に参加していただくことで予防が可能です。 体を動かすことのほか青魚、緑黄色野菜、海藻を食べるようにしてください。
    認知症には誰もがなる可能性があります。病気のことを正しく理解し、認知症の方に対しては理論で接しないようにしてください。イライラする気持ちをぶつけると自分に跳ね返ってきます。
    是非、一歩引いて寄り添う気持ちで接して差し上げてください。


    2012年10月12日 ちょうふ市内近隣大学等公開講座/杏林大学公開講演会
    『認知症と向き合う―認知症の方々を地域で支えるために―』


    杏林大学 広報・企画調査室




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