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講演概要:「冬に流行する感染症 ノロウィルス・インフルエンザの予防と対策」

2013年11月30日開催:杏林大学公開講演会


杏林大学病院・医療安全管理部師長
中村貴枝子(専門:感染管理認定看護師)




    ○講演概要

     冬に流行する感染症は、感染性胃腸炎とインフルエンザがあります。流行がはじまると集団発生を引き起こすことにもなりますので、感染が広まらないよう感染症の特徴に沿った対策と、感染経路を断ち切ることが必要となります。
     ノロウイルスによる感染性胃腸炎は感染力が強く、少量のウイルスでも感染します。ワクチンや治療薬はなく、接触感染を防ぐための手洗いが感染対策のポイントとなります。手洗いは、洗い残しが無いように手のひらや指先だけでなく指の間や親指などまんべんなく洗えるようにします。この手洗い方法はインフルエンザを含めたあらゆる感染症の防止に役立ちます。また、おう吐物の適切な処理が重要となります。処理をする人の感染を防ぐため使い捨ての手袋などを使用し、広い範囲を消毒します。消毒は、85℃1分以上の加熱、0.1%次亜塩素酸ナトリウムの効果があり、家庭では漂白剤を薄めて使用します。それでもノロウイルスに感染した場合は、下痢などの症状が有る間はできるかぎり自宅で療養し、出かけた先で感染を広めることを防ぐことが必要です。
     インフルエンザは、せきやくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染と、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れ接触感染により感染します。インフルエンザワクチンは残念ながら発病を予防できない場合があります。しかし、発病する可能性を少なくし、重症化を防ぐ効果があると言われているため、ワクチン接種を推奨します。そして、インフルエンザも感染性胃腸炎と同様に接触感染を防ぐため、手洗いが重要となります。「咳エチケット」と言われるせきやくしゃみの拡散を防止、そして、自宅療養で感染拡大防止も重要な対策となります。
     感染性胃腸炎は12月〜1月、インフルエンザは1〜2月に流行のピークを迎えるため、感染対策のポイントを知り、効果的に対策を実施することで感染拡大を皆で防いでいきたいと考えます。


    2013年11月30日 杏林大学公開講演会
    『冬に流行する感染症 ノロウィルス・インフルエンザの予防と対策』 病院・医療安全管理部師長 中村貴枝子

    杏林大学 広報・企画調査室




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