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まちづくりの手法としての観光 (講演概要)

2014年6月7日開催:杏林大学公開講演会


杏林大学外国語学部 准教授
古本 泰之 (専門:観光開発論、観光文化施設論)




    ○講演概要
     これまで「観光開発」と呼ばれる分野は、主に温泉地など有力な観光資源を有している「地方」の問題とされてきました。しかし2000年代以降、都市圏においても地域外から人々を招き入れる動きが盛んになっています。この背景には、都市のさまざまな構成要素が観光資源となっていることに対する「気づき」や、高齢化の進行に伴う地域活動の停滞・つながりの希薄さを克服するための「交流人口」への注目、さらには交流人口を定住人口へとつなげていくための魅力(個性)あるまちづくりへの関心の高まりなどがあげられます。そのなかで、「観光まちづくり」という用語が定着し始めています。
     では、観光まちづくりとしてどのような手法が用いられているのでしょうか。規模の大きい経済的投資からの転換が求められる中で、主に「1.地域に存在する『宝』を発掘・磨く」「2.コンセプトに基づいた『ことおこし』」「3.コンテンツの受け入れによる観光者との協働」の3点に分類できるのではと考えています。ただ、いずれの手法を取るにせよ、即効性に期待するだけではなく地道な努力を継続していく必要があることから、地域自らが観光まちづくりに対して能動的に判断し、行動する体制が必要だといえます。
     その体制を構築していく上で、地域内外のさまざまな「ステークホルダー」と呼ばれる存在がつながりを持っていること(観光まちづくりに関わる人的ネットワークの存在)が前提となります。こういった議論においては、有力なリーダーの存在が必要不可欠と言われますが、まずはすでに地域に存在しているさまざまな組織がお互いに認知し合い、緩やかにつながろうとする動きが重要なのではと考えます。


    2014年6月7日 杏林大学公開講演会
    『まちづくりの手法としての観光』 外国語学部 准教授 古本 泰之


    杏林大学 広報・企画調査室




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