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第6回
はじめてのお出掛け (その1 ミラー・バレー)

総合政策学部講師 岩隈道洋

今日の授業の様子も学生に聞いてみることにしましょう。今日は外国語学部
3年の根本麻美さんです。
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Today, we started our class at 8:00. Today’s class, we looked some pictures of persons and we imagined his/her personality. Then we announced the issues each other and drafted some publicities of marriage recruitment for imagined people. I could know everybody had rich imagination, so I enjoyed the class very much today.
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言葉じゃない情報(写真)から、その背景を想像して、その中身を英語に表現していくトレーニングですね。しかも最後のproductが結婚相手の募集広告! 日本語でもきちんとやると大変な作業だと思いますが、英語で楽しく作業が出来たようで、何よりです。

さて、今日は初めて遠出する研修の日になります。今日の行き先はウィスコンシン州ミルウォーキー。おそらくウィスコンシン州内の都市としては日本人でもよく名前を聞く唯一の都市ではないかと思います。実際、ミルウォーキーは州経済の中心地で、工業・ビジネスともに州内では圧倒的な地位を占めています。今日訪れるのは、ミラービール社。以前にもウィスコンシンはドイツ移民が中心になって築いた州だというお話をしましたが、この会社の創始者でビール醸造技術者(ビアマイスター)のミラー氏は南ドイツのジグマリンゲンからアメリカに渡り、ビール作りに適した気候の土地を苦労して探し回り、最後にたどり着いたのがミルウォーキーなのだそうです。
それでは、根本さんの感想をまずは見てみましょう。

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In the afternoon, we went to Milwaukee and visited to Miller Brewery Company. We could know about the process of making beer. Then we had a chance of beer samplings. But people under 21 years old prohibited drinking alcohol under Wisconsin law. So I and two kyorin members (Yuuki and Hiro) are 20 years old, so could not drink beer but alcohol free refreshment. Other two students, Iwakuma−sensei and Jeff drank beer. Beer company gave us postcard. I and Hiro were writing postcard with Jeremiah and Jason.
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お昼過ぎに、いつものJeffさんに加え、今日運転を担当してくれる学生ボランティアのJasonとJeremiahの3人と待ち合わせ、2台の車に分乗して一路ミルウォーキーに向かいます。
JasonもJeremiahも長崎シーボルト大学に留学したことがある大の日本ファン。
往復の車中ではなぜかNHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」の話題で盛り上がったりしていました(上級日本語の授業のプレゼン素材として、学生はテレビ番組を好んで使うようです)。

1時間半弱のドライブの後、ミルウォーキーのミラー・バレーに到着しました。
この谷間の地域の大半はミラービールの工場と関係施設が占めています。予定より早く到着したので、工場見学まで30分ほど待機することになりました。
その間は売店を覗いたり、みんなで写真を撮ったりしていましたが、すぐに見学の呼び出しがかかりました。

10分ほどミラー社の歴史やビールの製法、銘柄の紹介などを説明するビデオを観覧し、いよいよ工場の中に入ります。工場はもちろん全面的に自動化されており、工場内でも働いている人の姿はまばらです。ガラス越しに見える機械の流れに沿って、容器の洗浄、ビールの供給、容器への封入、密封、殺菌、ラベリング、箱詰め、倉庫という一連の流れを案内役の工場の方が手際よく説明してくれましたが、みんなわかったかな?
次に倉庫に行きました。倉庫では銘柄ごとに積み上げられたビール箱を見上げながら、案内役がクイズを出していました。曰く「アメリカで一番飲まれているラガービールは何?」
「アメリカで最初に作られたライトビールは何?」とまあ、答えはミラービール社の該当銘柄を言えば正解という他愛のないものでしたが、アメリカ人の参加者は爆笑したり「オレはバ○ワ○ザーだと思うよ」と真顔でふざけてみたりと、ちょっとしたお笑い劇場の様相でした。
それからこんどはビール工場の醸造部門に移動しました。今までは見学客用の冷房の効いた通路を進んでいたのですが、少し離れたところにある醸造部門は、見学者通路と発酵用の巨大なレトルト(銅製の釜のようなもの)の間に仕切りがなく、摂氏42度の暑さで、真夏の東京に戻った気分を味わいながら、モルトの独特の臭いと案内役の説明を聞くことになりました。私たちが見た釜は、一番売れているミラー・ライトの原酒となる液体を作っているものだそうで、麦芽のなかの糖分を醗酵させ始めたばかりだということでした。「とっても暑いですから、次は涼しいところに行きましょう」という案内役氏の一言に、会場全体が沸いて、急いで通り向かいの地下倉庫跡へと向かいます。

地下倉庫は“The Beer Cave”(ビール洞窟)と名づけられており、石造りの人工物ですが洞窟のような薄暗くひんやりとした独特のたたずまいになっています。ここは初代ミラー氏がミルウォーキーでビール醸造を始めたときに使われていたビールの倉庫で、当時の樽や運搬用具、ミラーの銘柄の歴史などを見ることが出来るちょっとした博物館になっています。
ここでも一通りミラービールの歴史が語られ、次の会場に移ります。

最後の会場は、待ちに待った(私だけ?)ビールの試飲会です。残念ながら、現在アメリカのほとんどの州において21歳未満の者は、飲酒はおろかアルコール類の購入や運搬も原則として禁止されており、杏林生も参加者5名中3名がビールを断念することになり、運転してきたJasonとJeremiahももちろん我慢ということになりました。もちろん彼らにはソフトドリンクがサービスされます。ビールは割と軽い口当たりで、日本のビールに比べると苦味がかなり薄くなっているのが特徴だと感じました。この会場で絵葉書をいただくことが出来たので、杏林生は喉を潤しながら、家族や友達に思い思いの手紙を書いていたようです。

この後は、ミラー社がフランチャイズとなっているミルウォーキー・ブリュワーズのホームグラウンド、ミラー・パーク・スタジアムに移動し、ブリュワーズ対ヒューストン・アストロズの試合を観戦することになります。今日はちょっと長くなったので、野球観戦レポートは、明日お送りしたいと思います。