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第11回
バンコクでの週末、そして帰国

総合政策学部准教授 北島 勉

9月8-10日
9月8日と9日は自由行動でした。8日はコンケンで知り合った日本語専攻の学生がバンコクに出てきてくれて、学生達をウィークエンドマーケットに連れて行ってくれました。小さなお店がたくさんあり、色々なものが並んでいて、とても楽しかったようです。
夜はCabbages & Condomsという元保健大臣であるミーチャイ氏が経営しているレストランに行き、みんなでタイ料理を楽しみました。ミーチャイ氏は90年代にHIV感染予防をするためにコンドームの普及に尽力された方で、マグサイサイ賞も受賞されています。店内にはカラフルなコンドームの絵が色々な場所に飾られています。食後のお口直しにミントをくれるお店がありますが、このお店ではコンドームをくれます。この説明だけを読むとギョとされるかもしれませんが、とても雰囲気が良く、料理もおいしいお店です。

9日は、バンコクに残る者とバンコクの近郊を観光する者に分かれました。バンコクに残った学生は、買い物をしたり、タイ式マッサージを受けたりと思い思いの一日を過ごしたようです。私と4人の学生はバンコクから車で1時間くらいのところにあるダムヌンサドアックの水上マーケットとそこからさらに1時間位のところにあるカンチャナブリにでかけました。その様子はまた別の機会に紹介をさせていただきたいと思います。

午後の7時に合流し、スワナプーム空港に向かいました。夕方から激しい雨が降っていました。空港で2週間お世話になったガイドのスラチャイさんに見送られながら、タイを出国しました。そして、今朝7時半頃に無事に成田空港に到着しました。

【タイ体験学習プログラムに参加して】
次は他国を見て回りたい              目良 翔
この2週間で私が学んだことは、語学力のなさがやはり一番にきます。海外に行くにはまず英語と、その国で日常使われている言葉を覚えるべきだと感じました。
他には、日本の安全さや便利さが逆に警戒心などを日本人から薄れさせていると思います。日本からの旅行者は見ていて分かりやすく、その国の人から心配すらされているようでした。私にとってこの研修は己の甘さ、自国民の欠点、そして海外へもっと飛び出していこうというやる気に気づかせてもらえました。今度からは下調べをして、自分一人、又は同じ考えを持った人達と他国を見て回ろうと思います。 

日本を改めて知ることができた研修         遠藤隆史
この2週間は長くて短い研修旅行でした。初めの一週間は田舎の方にあるコンケンという名の地域に行き、そこでホームステイをしました。初日はやっぱり家族の人達とはうまくコミュニケーションが出来なかったが、日がたつにつれ、そのギクシャク感も解消していき、毎日が楽しい生活でした。
そしてホームステイが終わり、次の一週間は首都バンコクでの研修が始まった。そこでは世界遺産の見学やスラム街など色々な場所に行き、そして夜は先輩達のタメになるお話や北島先生の体験談などで盛り上がったりし、私の中の心の持ち方が変化していくような気がしました。
勉強面では、日本にはない大きな貧富の差をみることができしました。また、各方面で活躍をしているタイの方々の考え方などを聞くことができました。私は日本がとても裕福な国であるということを改めて知ることができました。

タイの風土と人々の生活               青木絢
私のタイでの2週間はとても快適なものでした。体調を崩し、発熱したものの、終日までにはもちなおし、一日カンチャナブリー(バンコク近郊)の観光を楽しむこともできました。
ホームステイ先での日々の生活や、マーケットでのタイの日常は、驚くことが多い一方、日一日とその喧噪になじみ、懐かしいような不思議な居心地の良さを感じることができました。タイを離れる今は寂しささえ感じます。バンコクではコンケンとは違った発展した都市とスラムの中でものびやかに育つよう支援された子ども達の二つの面を見ました。スラムの一部は沼の上に立ち、用水路は汚水で満杯でした。思っていたよりもキレイに整備されている街と、虫が多く、不衛生なスラムがタイには混在しています。
私はタイで、日本にない最低限の生活も保障されていない人々を見ました。一方で、メイドとして雇われていても、マスターから家族同様の人としての扱いを受けているホームステイ先の女の方も知っています。タイはこれから益々発展する勢いを持った国です。先進国の人権尊重と平等、生活保障制度など良い点はしっかりと取り入れて、路上で一人で寝る子ども達が一人でも早くベッドで寝ることができるように祈ります。
しかし、多くのものが都市に飲み込まれた日本の様にはならないで欲しいです。コンケンに居たとき、蚕を飼う人々の素朴な笑顔を私は忘れません。恵まれた家庭にありながらも謙虚な気持ちを持ち続けているホームステイ先のラタのことが私は大好きです。今のままのタイの風土と人々の生活を価値あるものとして、国王は農村の理想像を掲げています。これからのタイの発展過程を観察し、またホームステイ先のトニカラジャイ一家に会うためにも、このタイの国をまた訪れたいと私は思いました。

異文化コミュニケーションの面白さを知る      青木真澄
この旅で僕は多くの友人を得た。日本語を学ぶタイトルやプー、ステイ先のパーティーで知り合ったニッキー、クック、ナッティーなどなど。彼らに連れられて、僕は買い物をしたり、カフェやディスコに行って遊んだり、タイや日本の文化を教え合ったりした。今までの海外旅行では、ここまで親しい友人ができたり、長時間外国語で会話をした経験がなかったため、毎日が刺激的で興奮した。すごく楽しい日々。しかし、言葉の壁をこれでもかと感じた日々でもあった。うまく伝わらない、理解できなかった時のもどかしさ。自分の語学力のなさが残念でならなかった。
異文化コミュニケーションはとても面白い。次に海外に出る時はもっと会話ができるように頑張ろう。そして、もっともっと色々な人と出会い、知識を得よう。タイの研修を通して感じたこと、考えたことをこれからの人生に活かして行けたらと思う。

タイの魅力                    佐藤隆志
この2週間は長いようで短い2週間でした。タイについて最初の1,2日間はまだ英語に慣れていないせいもあり、コミュニケーションがとれなくて、ホームステイ先に帰るのが憂鬱でした。3日目くらいからは英語にも慣れてきたのか、少しずつコミュニケーションがとれるようになり、それからのコンケンでの1週間はあっという間に過ぎていきました。コンケン大学の人とも友人になれて、とても有意義な1週間となりました。
バンコクでの1週間は、アユタヤの遺跡やスラムの見学、保健省でのタイ式マッサージの受療、水上マーケットや遺跡巡りなど色々な経験をしました。夜の時間もバンコクの街を歩いて回ったりなどであっという間に時が過ぎ、日本に帰る日がやってきてしました。
タイではタイの人や文化に触れて、タイの良さを知り、またタイに来たいと思いました。タイの人の優しさ、タイの文化、歴史は2週間ではしるには短いかなとも思いました。また、個人的にも、機会があればタイに来て、色々見てまわりたいと思いました。

忘れられない、すべての出来事           酒井真寛
この2週間ですごく成長できたと思う。とても濃い中身のつまった2週間だった。この先、何年生きるかはわからないが、長い人生の中での2週間は一瞬のことのようだと思うが、この2週間は絶対に一日も忘れることのできない、一日一日がすごく大切で充実した2週間だった。
コンケンでのホームステイ。最初はコミュニケーションをとるのに悩んだり、苦しんだりしたが、自分の英語やタイ語が通じるとすごくうれしくなり、今日はこの話をしようとか、どんどん話しをするのが楽しくなっていた。ホームステイということで、文化の違いとかでとまどったりすることもあるかとも思っていたが、そんなこともなかった。
コンケン大学では、医療に農業と様々なことを学んだが、どこに行っても親切に教えてくれたので、とても勉強になった。ただ、日本で事前に少しでも調べておけばさらに有意義に過ごせたことも否めない。
バンコクやコンケンと違い大都市で観光客も多く日本語で買い物をすることができるが、中心部から少し離れた所にスラム街があるなど、発展途上国なんだなあと、貧富の差が激しいなと実感することができた。そのスラム街では政治について生の声をきくことができたし、保健省では伝統医療について学んだり、とても貴重な経験ができた。アユタヤの遺跡では全部が当時のまま残っているわけではないが、本当に壮大で一気にアユタヤの世界に引き込まれた。本などの文字や写真では伝わらないすごさがそこにはあった。それを肌で感じることができて本当によかった。
最初にも書いたが、この2週間私にとって本当にすべてが貴重な経験であり、すごく大切な時間・思い出になった。タイ研修に参加して本当によかった。

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参加した学生全員がはじめての訪タイということだったので、最初は楽しみよりも不安の方が大きかったのではないかと思います。しかし、学生達の若さ、明るさ、そしてタイの人々のホスピタリティーと柔軟性で、そんな不安もすぐになくなり、とても楽しく、タイ社会の色々な側面を見て感じることができた2週間だったのではないかと思います。
この2週間を振り返り、英語力をつけたいとか、他の国へも行ってみたいという思いを強くした者がほとんどでした。日本では、それぞれ忙しい生活が待っていることと思いますので、それらの思いを思い出にしないように何か具体的な行動に移していって欲しいと思っています。
総合政策学部が海外研修を行うのは久しぶりであり、タイでの研修は初めての試みです。学生達にとって有意義な2週間であったことは本当に良かったと思っています。ただ、事前研修が必ずしも十分ではなかったことや、訪問先の順番を変えたらもっと面白い議論ができたのではないかという、やってみてわかったことや反省点がいくつかありました。これらについては、次の研修につなげていきたいと思っています。
コンケン大学でこの研修の調整をして下さった方からは、「来年も杏林大学の学生に会えることを楽しみにしています」と言われました。私もこのようなプログラムが継続していくことを願っています。
最後になりますが、タイでお世話になった多くの方々に改めて感謝いたします。