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中国語海外研修(学生の感想)

中国語海外研修感想文

野崎 智子


「この15日間の研修で自分は何を得ることができるのかな?」北京へ向かう飛行機の中でそう考えていました。
 
私は「日本との違いを体験しよう」ということを目標に研修に参加しました。
日本と中国との違い、それは何もかもが違っていて最初は戸惑いました。一番驚いたのは店員の接客態度です。初めて見た時は「この人達本当に働く気があるのかな?」「こんなの日本じゃ絶対ありえない!」と思いました。しかし日本には日本人に合った、中国には中国人に合ったサービスの仕方があるのだと思いました。ホスピタリティは世界共通じゃない。その国の文化や慣習によって違うことを知りました。

中国で過ごした日々はどれも印象に残っていますが、一番良かったと思えた一日は8月23日です。この日は友達の誕生日でした。何かお祝いをしてあげたいと思い、友達には内緒でみんなでプレゼントを買ったりケーキを用意しました。先生や長期留学している友達も一緒に誕生日パーティをひらきました。誕生日を迎えた友達が喜んでくれたのが一番嬉しかったです。

授業は、毎日あったヤン先生の口語の授業が一番好きでした。いつも最初に質問されて、始めは何を言っているのかわからず答えられない状態でした。でも次第に聞き取れ、答えられるようにもなりました。「杏林でもこのような授業があったら良いのに」と思います。

「この15日間の研修で自分は何を得ることができたのかな?」日本へ帰る飛行機の中でそう考えてました。

しかしその時には答えは出ませんでした。それから数日後、父と会話をしている時に《明白了》を普通に使っていることに気が付きました。中国にいる間は毎日友達と少しだけども中国語を話していたから気付かなかったけど、自然とそれが身についていたみたいで、その時「もしかしてこれが答えなのかな?」と思いました。自然に会話の中で中国語が出てくるようになったこと、それが研修に参加して修得できたことです。

15日間楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。

中国研修レポート

奥原 葉

 
8月19日から9月2日の約2週間中国へ行きました。成田を出発して中国の空港に着陸するころになると周りの風景から異国に来たという実感が出てきました。
空港まで旅行会社の人がバスで迎えに来てくれました。北京第二外国語学院に着くまで北京について流暢な日本語で説明してくれました。この日授業はなかったので学校見学も兼ねて夕食は学内の第1食堂でとりました。メニューはもちろん「漢字」ばかりでしたので、先生に教えてもらい「ナスの炒め丼」を頼みましたが、出てきた料理にビックリしてしまいました。深さのあるどんぶりにご飯半分以上入っていて、その上におかずが山盛りにのっかっていたからです。先生が言うには中国人は毎日当たり前のようにこの量を食べているそうです。
事前に箸を持参するよう言われていたので、私は箸を持っていましたが、面倒なので使いませんでした。しかし、自分用の箸を使わなかった行動をすぐに後悔しました。次の日体調がよくないので体温を測ってみたら38度ありました。慣れない土地に来て疲れもあって熱が出たと思っていたのですが、保健室で血液検査を受けたら「胃腸炎」にかかっていることがわかりました。

北京に来て2日目で授業がスタートしました。この学院では留学生は午前中だけしか授業がなく午後はフリーでした。私たちの担任の先生は「ヤン先生」という方で、とてもユーモアがあります。分からないところはゆっくり繰り返してくれたり、簡単な言い方で質問されるのでとてもよく分かりました。
何日かすると午後は丸々フリーなので町にでて買い物などをするようになり、自然と日常的によく使う単語は覚えられるようになりました。中国語を習うことは日本でも出来ますが、中国語でしか会話や意思疎通ができない環境では、自分からどんどん進んで話しかけてみることが一番大事なことだとを実感しました。
2週間でペラペラに話せるようになるのは無理があるけれど、学んだことはたくさんありました。中国では友人と面白おかしく話をするときに中国語を混ぜていたので、楽しく単語や意味が覚えられました。これからも友人との会話に中国語を取り入れて、少しずつ文章にしていければと思っています。

北京の思い出は「万里の長城」「自転車のタクシー」です。万里の長城は私のイメージでは、道が果てしなく続き、その周りの風景を見ながら歩く…というものでした。実際にはその名のとおり険しさを表す「女坂」と「男坂」の二つ道があり、私は男坂に挑戦しました。上ってきた道を振り返ると景色がとても小さく見えて感動しました。
「自転車のタクシー」は日本にはない便利な乗り物です。2・3人乗りで、歩けば30分以上はする所へも3〜5元で行くことができます。
中国独特なものもたくさんありました。中国人は好んでよく炭酸飲料を飲んでいるようでした。至る所にコカコーラの看板があり、ファーストフード店でもほとんどがコーラでした。
日本人は駅や買い物をするときなど何かを待つ場合は必ず列になり、順番を守ります。中国ではその常識が全然通用しません。何でも自分が先で順番など関係なく横から入ってきます。
それからブランド品の偽物。すれ違う人たちが身に着けている洋服や鞄などはほとんどが偽物です。秀水街へ行きましたが、売り物すべてが偽物のブランドでした。日本では考えられないことです。このような違法なことを国が認めているということに疑問を感じました。

観光名所へも行きました。万里の長城や天安門広場、南京路で有名な小龍包を30分並んで食べたり、王府井と同じように土産店の店員に腕を掴まれたりしました。頣和園では宮殿で演奏されていた音楽や踊りを見たり、豫園などへも行きました。
上海へも行きました。北京では水不足でシャワーを浴びるにも苦労しましたが、上海ではそのようなことは無く、住みやすい印象を受けました。しかし都会のせいか、みなせかせかしているようで、北京のほうが一人一人の人が温かかったように感じました。
今回私がこの研修に参加したのは、1年生の時から留学してみたいと考えていたからという理由と2週間という長さ的にちょうどよい研修だったからです。研修に参加し、留学している友達の話などを聞いたりして、留学してみたいという気持ちが強くなりました。

研修で気づいたこと

歌田辰広 


中国から帰国してきてはや5日が経った。中国に研修に行った2週間は毎日色々な出会いや新しい出来事があった。そのことを振り返ってみる。

中国出発前日は成田のホテルに宿泊して、次の日余裕をもって空港に着くようにした。そこで偶然一緒に中国に行くメンバーがいたりして…。
日本を出て、中国へ到着したとき、正直不安で胸がいっぱいだった。「私の中国語レベルで大丈夫なのか?」「2週間、楽しく過ごせるのか」と。しかし、それはやってみないとわからない。何事も挑戦だ。とプラス思考に物事を考え、中国の地へと踏み込んだ。
いざ、中国へ行ってみるといろいろと驚かされる。道路に信号が極端に少ない、水道の水が飲めない…など。慣れるだろうと思いつつ、過ごした。
 
授業は、ほとんどが中国語で行われ、私達も中国語で先生の質問に答えなければならなかった。当然、私の中国語レベルでは先生の質問にまともに答えられるはずも無く、周りのみんなが答えていてもなかなか答えることができなかった。そのことが本当に辛かった。自分が出来ないことがわるいのはわかってる。
そんなときに先生や一緒に仲間が「卑屈になるな、自信をもて。」と励ましてくれた。正直、本当に嬉しかった。一回や二回の失敗で自分はもう駄目だと思ってはいけない。それでダメだったなら、違う方法を考えてまた挑戦してみればいい…と心から思った。
それらのこと全てを含めて、二外での生活は本当に自分を鍛えられた。周りの人の温かさ、不安を断ち切る力、これらの大切さを改めて知らされた気がした。

観光、ツアーは基本的に9人+先生+留学中の人達で向かった。中国の色々な歴史をみながら、みんなで話をしながら楽しめた。

観光は本当に楽しかった。すべてが知らない場所。わくわくした。進む先には何があるか。どんな衝撃を受けるのか。まるで小学生の遠足気分だ。みんなもすごく楽しそうだった。大学のメンバーでこのように楽しむのはすごくいい。万里の長城、故宮、天安門。正直、一日では見回れないものばかりだった。万里の長城に関しては、あまり登れないままにすぐに下ってきてしまい、すこしがっかりした。
秀水でのショッピングはものすごかった。観光客を狙い、無理やり身体を引っ張って、買い物をさせる…私も両手を引っ張られた。男子4人で力を合わせて、財布やヘアピンを買った時は楽しかった。

上海での2日間はほとんどがホテル周辺の観光だった。雑技団のショーは一番楽しかった。

毎日が新しく、胸が高鳴る2週間の研修だった。前回は参加できなかった分、思いっきり楽しめた気がする。
だが、やはり大変だったのは「言葉」という小さいようでとても大きな壁。習った中国語を使ってもなかなか伝わらないことが多かったが、伝わったときのうれしさは半端ではなかった。こういう嬉しさがわかるともっと中国語を勉強しなければと思う。
また、とりあえず、伝わらなくても言葉を発することが大切ということも学んだ。
言葉を発しないコミュニケーションなどありえない。これは日本でもそうだ。秋学期からは研修で学んだ点を磨いていきたい。



海外短期研修旅行 中国、北京・上海 15日間

嶋崎雄輔

 
初中国、大学で勉強しているものを実際に「使う」良いチャンス。杏林で普通に過ごした中国語レベルがどの程度か確かめる良いチャンス。言葉と同時に、北京・上海がどのような環境か、生活状況はどうかというようなことを肌で感じられる良い機会だと思った。しかし、自分の基準が日本なので、それと比べてどうこうとしか言えない。

北京に着いてバスに乗り、北京第二外国語学院に着くまでの間、バスから外を見ていたが、交通事情は改善すべきだと思った。方向指示器を出さずに車線変更、右左折、クラクションなど。それで成り立っている交通が不思議に思うくらいだったのだが。
学校の周りも、日本目線で見ると危険極まりない。さすがに信号は守っているようだったが、自転車・バイクなどは歩行者に関係なく飛ばすうえ、夜間のライト点灯もない。

生活面で一番心配だったのが水。宿舎内の水道は水の量がまちまちだし、お湯しか出ないときも多々あり。シャワーも時々止まった。これは水の節約なのか、それとも基本的に水道のシステムがそういうものなのか。どちらにしても、水道水が飲めないというのは結構辛い。日本人の水感覚では生活できない。
店にミネラルウォーターが大量においてあるところを見たのは初めてだ。それだけ飲み水というのは大切なのだなと感じた。学内では1〜2元で一本買えたので金銭的に苦にはならなかったのだが。
トイレに紙がない。もちろん宿舎や新しい建物、空港などには備え付けられていたが、ほとんどの場所にトイレットペーパーが置かれていなかった。これは結構大変なことではないか。

午後は留学している友達と観光もした。天安門や秀水市場などはそのときに行った。どこもかしこも広く、歩くだけで足が痛くなった。天安門広場では、「ああ、ここに立っているんだ。」と、変な感覚があった。今まで、中国に来ることがあるだろうかと思っていたから。もちろん興味がないというわけではなく、機会がないだろうと思っていた。
秀水市場では日本では見ないような光景が。腕や服はつかまれるし、歩くのを止められる。中国では値切りが当たり前というのは、まさにこの場所で体験した。疲れるが楽しい場所。
他にも色々なところに行った。動物園、頤和園、万里の長城などなど。ああ、最後の最後には故宮にも行った。大学の近くには留学生がよく行くという店もあった。雰囲気もよく、安く、店の人も優しかった。また、羊肉の串焼きの店もあった。文句なしにおいしかった。そのためだけにまた北京に行ってもいいと思うくらい。

そんなこんなあった北京も10日でさようなら。そのあとは上海での観光だった。しかし北京に比べて面白かったかといえば、そうとはいえない。悪いわけではないが、北京のように自分達の足で歩ける時間と範囲が狭すぎたかと思う。そんな中でも外灘の夜景と雑技を見られたことは良かった。

地下鉄も、バスも、タクシーも、自転車にも乗った。買い物もした、食事もした。観光地も行った。中国語の勉強も少しは出来た。お腹の調子は不安定だったけど、とりあえず安全に帰ってきた。怪我もしなかった。たくさん楽しんだ。

2008年にはオリンピックが予定されている。しかし中国(北京)に行って気づいたことは、正直なところ大学の周りを見る限り本当にオリンピックが開けるのかと感じたこと。メイン会場近くをバスで走った時、その周辺の環境は整備されていると感じたが、それがもっと広範囲に広がればいいと思った。
日本を基準に言うのは良くないかもしれないが、水やトイレなどの事情、交通事情(渋滞などではなくマナーの問題)、道路のゴミや排水の問題、上海の都会の中でもゴミ箱をあさる人がいるという状況などは是非改善してほしい。
今回は二週間程度の滞在だったが、現在の中国を見られただけでも良い勉強になったと思う。来年のオリンピックのための準備、そしてそれを成功させれば、今後さらに成長する中国があると思う。次に中国に行く機会がいつになるかは分からないが、中国がどのくらい変わるか楽しみだ。