大学ホーム>ニュース&イベント>【トピックス】国際医療協力専攻で第2回講演会を実施しました

国際医療協力専攻 第2回講演会の報告

6月27日(金)に大学院国際協力研究科国際医療協力専攻では第2回目の講演会を実施しました。
今回は、阿部千春さんに「開発コンサルタントの調査業務〜ウズベキスタンでの開発調査〜」というタイトルでお話をしていただきました。参加者は14名でした。

阿部さんは国際テクノ・センターのコンサルタントとして20年以上も国際開発の業務に携わっておられ、これまで20カ国において仕事をされてきたそうです。本学の国際医療協力専攻の修了生第1号で、現在は杏林大学大学院保健学研究科博士課程に在籍されています。

講演では、日本の政府開発援助における開発調査の位置づけ、ウズベキスタンの紹介、開発調査の実際、ウズベキスタンの保健医療体制、開発調査の成果であるナボイ州保健医療サービス改善計画の概要について話していただきました。

開発調査は2007年1月から2008年2月まで、13か月間をかけて行われたそうです。講演では、まずJICAから開発調査を受注するまでの過程、受注後の国内及び現地での業務、特に現地調査をスムーズに実施するための体制づくりについての説明がありました。調査を開始するにあたり、保健省、ナボイ州の保健局、JICAの現地事務所、JICA調査団といった関係者をうまく巻き込むとともに、ウズベキスタンの人達が「これは自分たちの調査である」という意識を醸成できるよう工夫したそうです。
現地での調査は、保健医療全施設調査、病院管理調査、死亡分析調査、受療行動調査からなっており、それぞれ日本側の専門家と現地のカウンターパートとの共同作業という形で進められたということでした。その結果、ナボイ州の保健医療サービスが、脳卒中などの生活習慣病に十分対応できていないことがわかり、それを改善するための活動計画をカウンターパートと一緒に作成し、更に調査団として日本政府が行うべき協力についての提言を行ったとのことでした。

約90分の講演の後、参加者から、現地の宗教や文化の開発調査実施に対する影響、医学教育、保健医療システム、現地の保健政策における開発調査の位置づけなどに関する質問がありました。
開発コンサルタントという仕事をしている方から話しを聞く機会がほとんどないため、その役割とともに、契約期間内に結果を出すことを求められるというシビアさについても知ることができたといった感想が、参加者の多くから寄せられました。

国際医療協力専攻では、今後も国際協力の現場で活躍をしている方々からの話を聞く機会を定期的に設けていく予定です。

杏林大学大学院国際協力研究科 准教授 北島 勉


≫第1回目の報告会の様子はこちら



2008.06.30 

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