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【トピックス】 第22回日本臨床細胞学会関東連合会学術集会の開催を終えて

 第22回日本臨床細胞学会関東連合会学術集会が、医学部病理学教室の坂本穆彦教授を学会長として、9月20日(土)シェーンバッハ・サボー(砂防会館)で開催されました。本連合会は、関東地方1都6県に新潟、山梨、静岡を加えた日本臨床細胞学会各支部に所属する医師および細胞検査士によって構成されており、3,500名を越える会員を有しています。学術集会は各支部の持ちまわりで年に1回行われており、東京都支部の順番にあたる本年度は、本学医学部病理学教室ならびに付属病院病理部、保健学部細胞診断学教室、病理学教室が運営を担当しました。
 モーニング・セッションでは、「子宮頸部細胞診:日母分類からベセスダシステムへ」というテーマで講演が行われました。細胞診断業務の重要な位置を占める子宮頸部領域の報告様式は、国内では従来日母(日本産婦人科医会)細胞診クラス分類が用いられていましたが、ここ数年で急速に国際標準であるベセスダシステムへ移行する動きがみられるようになってきています。今回の講演では、その導入の経緯から実際の細胞所見の判定まで、4名の演者に詳細な解説を行っていただきました。
 アフタヌーン・セッションは「細胞検査士の未来を考える」というテーマで行われました。4名の演者には、今後数十年にわたる細胞検査士の需給予測、米国にならったPA (Pathology Assistant)制度など業務拡大の展望、臨床検査技師教育過程が4年制へと移行したなかでの細胞検査士教育の将来像、などそれぞれ別の角度から細胞検査士のあり方について発表していただきました。その後行われた総合討論では参加者も加わり、医学教育や医療全般の問題点にまでおよぶ活発な意見交換がなされました。
 一般演題の発表は示説形式で行われました。症例報告を中心に、各都県支部からまんべんなく演題が提出されており、とくに若手細胞検査士の発表が多くみられました。
 特別講演は「打倒メタボ!傾向と対策」というテーマで、東京逓信病院内科部長、日本肥満学会前会長、宮崎滋先生を講師に迎えて行われました。またランチョンセミナーでは、東京厚生年金病院栄養部の小川晶子先生に「お料理ワンポイントレッスン‐秋の食卓を飾る一工夫‐」と題した講演を行っていただきました。これらの講演は、出席した会員自身の健康に直接役立つ知識を汲み取ってもらうためのユニークな企画でした。
 さらに学術集会の後には、一般公開講座「病理医と臨床医の連携が重要視される最近の乳癌診療」が製薬会社との共催で行われました。本学乳腺外科井本滋教授も演者の一人として、乳癌に対する手術や化学療法の選択における病理診断の重要性をご講演されました。講演の後には、事前にアンケートされた市民からの質問に答えるかたちで質疑が行われ、演者の先生がたは終了予定時刻を超過して熱心にご説明されていました。
 当日は心配されていた台風の影響もなく好天に恵まれたこともあって、予想を越える大勢の方々に参加していただき、盛会のうちに終えることができました。

(医学部病理学 藤原正親)



2008.10.01

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