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【トピックス】 2010年台湾日本語教師本邦研修修了

 7月12日から開かれていた交流協会・本学共催の2010年度台湾日本語教師本邦研修が修了しました。
 今回も昨年に引き続き中等教育の先生方が10名来日、総計12科目30コマの授業を受講しました。
 まず12日から20日まで、日本語教育の専門分野から「ことばと人間関係」「日中音声対照」など6科目の講義を聴き、「文法指導」「読解指導」など3科目のワークショップを体験して、教材作りやクラス活動のアイデアを一緒に考えました。
 また、今期の最大の特色として、二日間にわたり、通訳・翻訳関連の授業が4科目8コマというまとまった形でプログラムの後半にとりいれられました。「通訳概論」「通訳者養成メソッドの教育現場への応用」などの講義で通訳・翻訳の技法や養成訓練のあり方を紹介し、さらに、シャドーイング、サマライズなどと呼ばれるさまざまな訓練方法を体験する時間が設けられ、研修生からも強い関心と語学授業への応用の期待が示されたとのことです。
 このような密度の濃い授業だけでなく、最終日23日の午前中は杏林大学で学ぶ短期留学生のテーマ研究発表会を参観、質疑応答に加わるなど、充実した日程を全てこなして、全員修了式を迎えました。
 滞在型の研修は同じ職業の仲間が一堂に会して研鑽を積み情報を交換しあう絶好の機会です。歓送会でも、研修生を代表してスピーチをした呉承和団長が、この研修の意義について、「これまで教育現場で一人で悩んでいた自分に同じような仲間がたくさんいることがわかり、これからも頑張っていく勇気を得た」と語っていたことが印象的でした。
 この研修がこれからも、双方の日本語教師間のネットワークを育てるきっかけになることを願ってやみません。

 

 


2010.8.2
研修コーディネーター 外国語学部専任講師
荒川みどり・宮首弘子