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【トピックス】 「やさしい科学技術セミナー」が開催されました

 



 10月29日(土)、本学医学部感染症学教室寄生虫学部門と国際科学技術財団共催で、「やさしい科学技術セミナー」−身近にひそむ寄生虫たち− が開催され、小学生8名、中学生1名 (地元都立三鷹中等教育学校)、高校生7名(地元都立三鷹高校ほか2校)、保護者7名、一般9名(三鷹高校の引率教諭2名含む)の計32名が参加しました。当日は、地元三鷹武蔵野ケーブルテレビの撮影もあり、この模様は11月2日(水) に放映されました。
  当日はまず同教室の井上信一助教より、「生食文化と寄生虫症」について講演があり、生食文化の日本では刺身を食べるのはごく一般的だが、天然ものは新鮮なものほど寄生虫が生きているので生で食すると危険であること、また寄生虫に感染しないためには、60°Cで1分間加熱するか、−20°Cで48時間冷凍する必要があり、オランダではアニサキス予防のためにニシンを冷凍することを義務化していること等が紹介されました。
  次に小林富美惠教授により、「世界中で猛威をふるうマラリア」と題して講演が行われ、エイズと結核と並び世界三大感染症の一つとして今なお猛威をふるうマラリアの主な発生がアフリカの最貧国であること、4種類あるマラリアの中で最も怖いのは熱帯熱マラリアであること、またマラリアはどのような感染経路を通って伝染していくのか、またそのワクチン開発の難しさ等について解説しました。
  二人の先生のわかり易い講演を聞いた後、いよいよ実習に入りました。まずホッケを解剖してアニサキスを取り出したり、サワガニから肺吸虫の幼虫であるメタセルカリアを探すという体験をしました。小学生は同伴の父母との共同作業で、皆真剣な中にも終始和やかな雰囲気の中で寄生虫の存在を目の当たりにして大興奮でした。終了後の感想でも参加して大変勉強になったという声が多く聞かれました。今回の企画は、高大連携、地域貢献という意味からも大変画期的なものでした。

動画配信はこちらからご覧になれます

 




2011.11.7