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学生の夢の実現へ ともに歩み、創る杏林教育

 皆さんは杏の花をみたことがありますか?桜にも似た、薄紅色の可憐な花です。杏林学園には、何百本もの杏の木があり、春には学び舎をきれいな花で彩ってくれます。

 かつて中国の盧山に薫奉(とうほう)という医師がいました。彼は治療費の代わりに患者さん達に杏の木を植えてもらったので、いつしか見事な杏の林ができたのです。その後、杏林は名医を指すようになりました。本学の名前はこの故事に由来しています。

 このことからもお分かりのように、杏林学園は医学部、保健学部といった医療系の大学として出発いたしました。初代理事長である松田進勇先生が1966年にまず杏林学園短期大学、1970年には医学部、次いで1979年に保健学部が開設されました。そして、1984年に社会科学部(現在の総合政策学部)、1988年に外国語学部が開設され、人文科学系、社会科学系、自然科学系、医療系の4学部に、東京西部地区三多摩の中核的医療センターである医学部付属病院を合わせ持つ総合大学として今日に至っております。この間に、医学、保健学、国際協力の大学院3研究科、医学部付属看護専門学校が設置されました。今までに3万人以上が卒業し、全国各地で医療だけでなく、様々な分野で活躍しております。

 杏林大学は大きく変わりつつあります。未来を見据えた大学を考え、様々な改革を通して、よりよき社会人を養成するため様々な取組みを行っています。その中でも、学生の皆さんの声をしっかりときき、その希望を叶えるためにはどうしたらよいか、これが私達のもっとも心に留めねばならないことだと考えています。毎年、学長と学生の懇談会があります。4学部の全ての学科の代表者といろいろなお話をします。医学部、保健学部の理系と総合政策学部、外国語学部の文系では、学生諸君の希望が異なることなどがよくわかります。これに加えて、昨年は総合政策学部、外国語学部の一年生全員と少人数のクラスで、直接お話をしました。若い皆さんの目がきらきらと輝いているのが印象的でした。また、積極的、建設的な意見が沢山あり、なるほどと頷くのも度々あり、大学の進むべき方向性にも大きな示唆をいただきました。本年度は、お昼ご飯でも食べながら会話をしたいと思っています。

 学生の皆さんの要望の一つに、他学部のことをもっと知りたいというのがあります。また文系の人が医療系の授業をききたい、理系の人が文系の授業に参加したいという意見も多くありました。これは、 “学部間連携科目”として私達が今行っているものに当たりますが、これをさらに充実させることにしています。医学部での“医療科学”では人間性、倫理性、哲学性を含む幅広い情操面での豊かさを培うための講義を行っていますが、これに文系の先生が積極的に参加しており、学生にもきわめて好評です。保健学部では一般教養科目を中心に文系や医学部の教員が授業を行っていますが、幅広い知識を持った方々のお話は学生にとっても興味深いとのことです。文系の学部には、医学部や保健学部の教員が授業を行っていますが、例えば観光交流学科の学生が、観光保健論でいろいろな感染症のお話を直接医学部の教員からきくことができます。このような試みにより、学生の皆さんは自分たちの学部にない講義を受け、幅広い知識を習得することが可能となります。

 また、私達が進めているものに、少人数による学習と初期教育の充実があります。これは、総合政策学部のプレゼミナール、外国語学部の基礎演習がこれにあたります。入学すると、少人数のクラスで、基礎、教養について学びます。正しい日本語の使い方など、社会人としての基礎から大学での教育を受けるに必要な教養までをじっくりと勉学します。私は、教養があることというのは“他人の考えが正しく理解でき、自分の考えを正しく伝えられる能力があること”が重要な要素と考えています。杏林の学生の皆さんは是非これを身につけていただきたいと願っております。

 今の大学を取り巻く状況に、社会のグローバル化の問題があります。その中で日本の学生、研究者の海外留学が減ってきている現状があり、今後のことを考えると問題といわざるを得ません。しかし本学の外国語学部では留学生が増加していますし、保健学部ではカナダへの留学制度もあります。医学部でも海外で学生実習を行うものも少なくありません。このような方のために、留学に関する様々な奨学金や授業料減免制度などを充実させました。これを活用してぜひ海外に目を向け、国際的に活躍するきっかけを作ってください。

 本学の建学の精神は「真・善・美の探究」です。「真」は真実・真理に対して謙虚であるとともに、自ら進んで学び、研究することを意味します。「善」は倫理観を持ったよき人間性・人格を形成すること、他人に対してやさしく、思いやる心を持った人格を自ら築き上げて、人のために尽くすことです。「美」は真理に対し謙虚に学ぶ姿勢を持ち、他人を尊重し、自らの身を持するのに厳しく、美しいものを美しいと感じる感性を磨くよう努めれば、自然に美しい立派な風格のある人間に成長していくことを意味しています。この目標に向って、教職員一同は全学を挙げて努力していかねばなりません。


(2012.03.01 キャンパス・アサヒコム「大学トップが語る」インタビューより)

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