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グローバルな視点に立ち、共同体としての在り方を考える



  

  

 今年度の卒業式にあたり、学長として一言ご挨拶を申し上げます。本日卒業を迎えられた皆さん、心よりお祝いを申し上げます。杏林大学の研究科、学部、そして看護専門学校に入学してから今日に至るまでの皆さんの道は、必ずしも楽しかったことばかりではなく、時にはつらいこともあったかと思います。それを乗り越えて今日を迎えたということは、今までの努力が今日結実したと言うことができます。本当におめでとうございます。ただ、皆さんに心に留めておいていただきたいことは、この慶びの日を迎えるにあたって、何より皆さんを支えてきたご両親、そして家族、また友人の力といったものに、まず感謝をすることです。そして、皆さんの勉学を支えてきた杏林大学の教員、職員、そして関係者の努力も決して忘れないようにしてください。

 本学では、卒業式は2年ぶりに挙行されます。皆さんもよく覚えているかと思いますが、昨年の3月11日に発生した大震災により、昨年本学の卒業式は中止致しました。この大災害が我が国にもたらした様々な影響は極めて甚大なものがあります。これは私たちの日常生活のみならず、人としての生き方、在り方等に根底からの問いかけを為すものとなりました。その中でも、人々をつなぐ絆というものが私たちにとって、極めて重要であることが再認識されたと思います。

 ところで皆さんは、コモンズという言葉を聞いたことがあろうかと思います。大学の中では、ラーニングコモンズという、図書館を中心とした学びの場所・空間を意味しています。コモンズとは、元々の由来としては「共有地」ですが、現代の社会というものは、3種類のコモンズがあると言われています。一つは外的自然といって、これは自然環境等がこれに含まれます。そして二つ目は内的自然といって、これは皆さんが体の中に持っている遺伝的なもの、それが内的自然です。第三は文化です。教育と言語といった様々な文化的なものを示します。今回の大震災は、自然環境、遺伝、また様々な教育の問題、そして経済の問題といった多くの共有、共同の問題を我々に投げかけました。私たちはグローバルな視点から共同体としての日本、アジア、世界を考えていかなければならないだろうと思います。特に杏林大学は、多くの国からたくさんの留学生を迎えております。そういう意味で、共有のものや共同体としての在り方を真剣に検討する必要があると思います。私は、皆さんが在学中に経験したこの大震災を通じて、様々な問題、事象を我々全てがどのように考え、どのように行動したかをしっかり見つめ直し、これからの生き方を決める上で是非活かしていただきたいと思います。

 さて、皆さんは社会へ旅立っていくことになります。杏林学園で学んだことを礎とし、その上に皆さんの力で未来を築き上げてください。社会人として大切なことは、人から信頼されることだろうと思います。その第一歩は、極めて基本的なことです。時間を守る、人としっかりコミュニケーションをとるといったことです。今、大学教育においては、教養ということが見直されてきております。私自身は、教養のある人とは、他人の考えを理解し、自分の考えを正しく相手に伝えることができる、ということがまず最初に挙げられるものと思います。杏林学園の卒業生は、もう3万人をはるかに超しております。これに新しく皆さんが同窓生として加わります。三鷹や八王子の両キャンパスで、共に学んだ一員として、しっかり絆を深めてください。

 杏林学園は平成28年に創立50周年を迎えます。新しい杏林学園に向けて、是非今後の学園の発展に力を貸していただきたいと思います。卒業生の皆さん、健康に気をつけて活躍してください。これで学長の式辞と致します。

2012.03.16

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