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医学部呉屋教授が羽村市の杏林大学文化講演会で講演

 9月1日(土)、羽村市生涯学習センターゆとろぎ小ホールにおいて、杏林大学文化講演会が開催され、「先端の医療」〜肺がん治療の最前線から終末期まで〜と題して、医学部呼吸器・甲状腺外科の呉屋朝幸教授が講演しました。
 この文化講演会は、平成22年6月に羽村市と杏林大学が包括的連携協定を締結後、羽村市教育委員会が主催者となり、杏林大学が協力する形で年2回開かれているものです。

 呉屋教授は、事前に準備した独自のレジュメを参加者全員に配布し、がんとは遺伝子の病気であり、最近遺伝子の研究が大いに進歩し、肺がんについてもその原因となる重要な遺伝子異常が発見され始めたこと、がんの治療法には放射線治療、抗がん剤治療、外科治療の3つがあり、特に抗がん剤においては、新しい有望な化学療法薬と分子標的薬が出てきており、また最適な薬剤投与法の開発に関する新たなエビデンスが次々に登場してきたことを紹介しました。さらに、日本人と欧米人とでは肺がんに違いがあることが判ってきており、あらかじめ肺がんの遺伝子異常を検査した上で最適な治療法を選択することが一般化したことや、再発してもあきらめないで、適切な治療や緩和ケアを受けるのが重要であり、がん専門病院の「相談支援センター」や地域での「包括支援センター」等社会的なサポートシステムを上手に利用し、いろいろな情報を得ることが大切であること等を大変分かり易く説明しました。  

 参加した市民の中には現在実際に肺がんで闘病生活を送られている方もおり、講演後は治療法等について多くの質問が寄せられましたが、呉屋教授はその一つ一つに丁寧に答えていました。
 

                               

2012. 9. 8