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中国語圏で活躍するスマートでタフな 日中英トライリンガルの育成

グローバル人材育成推進事業とは、若い世代の「内向き志向」を克服し、国際社会で活躍できる人材を育成するための教育構想を持つ大学に対して、国(文部科学省)が重点的に財政支援する事業です。
平成24 年度には、杏林大学の構想「中国語圏で活躍するスマートでタフな日中英トライリンガル人材の育成」がこの事業の一つとして採択されました。

杏林大学のグローバル教育への取り組み
今回採択された事業は、中国語圏で活躍する日中英トライリンガルの育成ですが、杏林大学では既にトライリンガルを目指した様々な取り組みを行ってきました。今回の採択は、これまでの取り組みが評価された証であると同時に、これまでのプログラムをなお一層強化してほしいという期待とも受け止められます。
それでは、今回の採択を受けて、杏林大学が進めている取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。これまでの取り組みも含めて、具体的に紹介します。

中国語圏で活躍するスマートでタフな日中英トライリンガル人材の育成
高いレベルの語学力の養成
スマートでタフな交渉能力を身につける
海外留学の促進・支援
プログラム修了 学生が修得すべき語学力
社会との連携・今後の発展に向かって

 

注目される中国語
日本と中国には2000 年に及ぶ長い交流の歴史があり、これからも友好な関係を維持していかなければなりません。杏林大学のプログラムは、日本と中国の絆の強化をもとにして、主に経済・産業の分野で力を発揮できる「人財」を育てます。

ステップ1:語学教育
日本語・中国語・英語の3言語を使いこなせる、いわゆるトライリンガルを養成する語学教育を強化する。そのため、中国語学科はもとより、外国語学部の学生にはすべての学科で、中国語を必修に定めている。

ステップ2:スキルアップ
総合政策学部や大学院と連携して、日本を含めたアジアの歴史や文化、経済・産業などを多角的に学ぶ。あわせて「ケーススタディ演習」などのアクティブラーニングを通して相手と対等に交渉し、かつ創造的な結論を導きだせる能力を習得する。

ステップ3:留学
留学経験を通して、高度な語学力とコミュニケーション能力(スマートでタフな交渉能力)を身につける。中国語学科は全員、英語学科は定員の半数以上が卒業までに留学体験をすることを目指している。

 

目標はHSK5 級・TOEIC 800点以上
このプログラムでは、中国語ではHSK5級※、英語ではTOEIC 800点以上の修得を設定しています。
※ HSK5 級は中国語のニュース放送を理解したりビジネスの場などで中国語でやり取りができる。中国一流大学入学レベルの力。



オリジナル教材を使った語学教育プログラム
「CIC」実践中国語習得プログラム
中国語を使ってコミュニケーションができる人は日本ではまだごくわずかです。
CIC(Chinese for International Communication)は、中国語の基礎から日常会話、留学やビジネスに対応できるまで着実に語学力を伸ばせる実践中国語習得プログラムです。CIC で学べば、2 年間で中国語が使えるようになります。
「PEP」実践英語習得プログラム
PEP(Practical English Program)は、ネイティブスピーカーと同じように英語を使いこなし、英語で考える力を養うためのトレーニングプログラムです。独自の教科書を使ったこのプログラムは、生きたことばを「真似る」「慣れる」、そして「覚える」の繰り返しが基本。英語を「話す」「聞く」、そして日常の中で「感じ」て「身につける」2年間の課程です。

 

中国語サロン・英語サロン

サロンで使用する言語は中国語または英語のみ。ここでは特定の話題について海外からの留学生やプロのネイティブ講師と意見を交換したり、会話を楽しんだりすることができます。 2010 年から開設している「英語サロン」に加え、2012 年10 月から「中国語サロン」を開設。
キャンパス内に中国語・英語のコミュニケーションスペースが広がります。ネイティブスピーカーとの交流をとおして、「国際的な対人コミュニケーションスキル」が自然と身に付きます。


e- ラーニング
授業以外の教室、自宅、留学先など、インターネット環境があればどこでも語学の学習ができるようになります。学習履歴や上達状況等を確認しながら勉強できるのみならず、適切なタイミングで教員のアドバイスが受けられます。


外国語放送の常時放映・視聴
中国語サロン・英語サロンをはじめ、学生食堂や学生ホールなど多くの学生が集まる場所では、BBC、CNN、中国国営放送など外国語のニュース番組を放映する予定です。
キャンパス内で、外国語と外国文化に触れる機会が広がります。




語学以外にも広がる学び−真のグローバルコミュニケーションのために
活躍の場を世界に広げるためには、日本文化はもちろん、異文化を理解することが大切です。
総合政策学部の授業をとおしてアジアをはじめとした国際的な知識を深めると同時に、ケーススタディでの模擬練習を繰り返して、真のグローバルコミュニケーション能力を身につけます。


幅広い知識を身につける  総合政策学部の授業

 


ケーススタディ演習の導入
交渉能力を会得するためには、PBL 型、つまり問題解決型のトレーニングが不可欠です。外国語学部の「ケーススタディ演習」は、総合政策学部の「学際演習」と合同で、利害の対立する外交や経営の問題にアプローチして、突破口を見つけます。模擬練習をとおして議論の難しさや面白さを体感しつつ、双方が納得できる交渉スキルの初歩を身につける授業です。


アクティブラーニングによるディベートシミュレーション

「ケーススタディ演習」は上級学年になると、国際ビジネスに欠かせない説得術やディベートスキルの習得に進化します。外国人とビジネスをしようと思えば、異文化を理解し、尊重することはスマートな交渉に不可欠です。また、自分の考えをきちんと相手に伝える表現力も重要です。双方向の意見交換を大切にするのが、アクティブラーニングの空間です。
ディベートシミュレーションの授業では、ネイティブスピーカーの指導を受けて、異文化コミュニケーションを理解し、表現する力、発信する力を総合的に身につけます。


授業や学習活動をより活発にするアクティブラーニング教室が誕生

平成24 年度に外国語学部校舎内に開設するアクティブラーニング教室では、授業や学習活動をより活発に行うことができるよう、さまざまな工夫がされています。教室内のテーブルは可動式なため、組み合わせ方により数名から数十名が利用できます。
さらに、文献や資料検索、情報収集などに活用するためのパソコンや、レポートの書き方やプレゼンテーションの準備・トレーニングができる電子黒板を導入します。学生のアクティブラーニングを支えるためにデザインされた教室で、活発な学習活動が繰り広げられます。






海外留学プログラム
留学には協定校との交換留学、派遣留学、セメスター留学等があり、学生は自分の能力・ニーズに合わせて留学先を選べます。期間は、3カ月から1年間のものまでさまざまです。
留学中は在籍期間に算入できるので、4年間での卒業が可能です。また、夏・春休み期間に実施する短期海外研修も行っており、留学中の単位認定もできます。
毎年100 人前後の学生がこれらのプログラムを利用してアメリカ、イギリス、中国、台湾その他の国々に留学しています。

 

留学を促進するきめ細かなサポート体制
国際交流センターでは海外研修・留学に関する各種サポートを行っています。
帰国後は授業等にスムーズに移行できるようサポートするほか、就職支援としてキャリアサポートセンターでは個別相談を行い、留学経験を活かせる企業を中心に求人紹介をしています。また、多くの学生を派遣している大学には、定期的に本学の教職員が訪問します。




主な留学制度  

交換留学(留学先の授業料免除)
海外の提携大学に、およそ1 年間留学するもので、協定により留学先の授業料は免除されます。
主な交換留学先
北京外国語大学、北京第二外国語学院、北京語言大学、上海外国語大学、河北大学、香港中文大学(香港)、 国立政治大学(台湾)、高麗大学校(韓国)、クライストチャーチポリテクニック工科大学(ニュージーランド)
派遣留学・セメスター留学等(本学への学納金の8 割を免除)
海外の提携大学等に、1 年または半年(1 セメスター)の間留学するもので、留学先の授業料は学生本人が負担しますが、本学に納入する学納金は、その8 割が減免されます
主な派遣・セメスター留学先
北京語言大学、北京第二外国語大学、上海外国語大学、河北大学、 ウーロンゴン大学(オーストラリア)、 ディーキン大学(オーストラリア)
その他 中長期留学先
ビクトリア大学(カナダ)、トロント大学(カナダ)、マンチェスター大学(イギリス)、チチェスター大学(イギリス)、
カリフォ ルニア大学アーバイン校(アメリカ)、クライストチャーチポリテクニック工科大学(ニュージーランド) ほか
海外研修
語学の訓練や様々なアクティビティをとおして国際経験を積む貴重な機会。夏・春休みに短期研修、中長期留学として実施しています。
主な研修プログラム
イギリス・オックスフォード海外研修プログラム、オーストラリア・クイーンズランド大学研修プログラム、 アメリカ・ロサンゼルス研修、カナダ・バンクーバー研修

≫国際交流センター 留学制度について  海外研修について


経済的支援
留学にあたっては、交換留学の場合は受入校の授業料免除、その他の留学では本学の授業料を8 割減免する制度があります。あわせて、海外研修・留学に対する本学独自の奨学金制度があり、多くの学生が利用・活用しています。その他、日本学生支援機構による奨学金制度も条件により申請できます。

日本発信プロジェクト — 海外協定校での情報発信 —
日本文化や産業、本学の特色の一つである医療や言語教育の情報を海外の協定校などに向けて発信します。
ホームページの3 言語化 — 日中英の母語話者に向け、積極的に情報発信 —
現在ホームページで公開している「杏林大学グローバル化の取組」ページのトピックスを、中国語、英語でも発信し、連携する海外の大学等を中心に情報提供に努めます。



プレゼンテーション・報告会
各プログラムの節目には、その成果を確認するためのプレゼンテーションや報告の場を設けます。
発表時には評価者からアドバイスや指導が受けられるので、自分でも成長を確認することができます。
留学修了プレゼンテーション:滞在期間の長短に関わらず海外プログラム修了時に全員が各自の興味や関心、体験に基づいた特定のテーマに関し、中国語あるいは英語でプレゼンテーションをします。

卒業研究報告会:コンテスト形式で行い、質疑応答を含めて中国語あるいは英語で報告をします。
<第三者による客観的評価> 上記の評価者には、本学の教員、外国人留学生のほか、海外協定校の教員や産業界で活躍する方を迎えます。そして、学生のグローバルなコミュニケーション能力を総合的に評価します。
ログラム修了卒業研究報告会:コンテスト形式で行い、質疑応答を含めて中国語あるいは英語で報告をします。

学生が修得すべき語学力
中国語能力
<中国語学科> HSK 5級以上程度に求められる能力
・ 中国語母語話者によるプレゼンテーションや中国語のニュース放送の内容を理解し、自らの考えを述べることができる。
・ ビジネスや国際協力の場面で、中国語母語話者と中国語で電子メール等のやりとりができる。
<英語学科・観光交流文化学科> HSK 2級以上程度に求められる能力
・日常的な中国語を聞いて主要な論点を把握することができる。
・自己紹介や日常生活の話題を中国語で説明できる。

英語能力
<中国語学科> TOEIC 500 点以上程度に求められる能力
・ 日常的な英語を聞いて主要な論点を把握することができる。
・ 自己紹介や日常生活の話題を英語で説明できる。

<英語学科・観光交流文化学科> TOEIC 800点以上程度に求められる能力
・ 英語母語話者によるプレゼンテーションや英語のニュース放送の内容を理解し、自らの考えを述べることができる。
・ 英語で書かれた新聞、雑誌の記事を初見で理解することができ、自らの考えも述べることができる。

 

 

 

 


 

杏林大学では今回の採択を受けて、グローバル人材として将来の活躍が期待される高校生・大学生に対し、さまざまな学びの場を提供します。

グローバル企業の現状を知る — シンポジウム・報告会
高校生、大学生、大学院生、企業を対象に、グローバル企業・グローバル人材育成に携わる外部講師を招いてシンポジウム等を開催します。

 

社会で求められるリーダーとは
 — グローバル企業で活躍する方と在学生の交流 —
グローバル企業の社員や外国籍の社員と本学在学生との交流の機会を増やし、実社会で求められるグローバル人材能力を学ぶ機会とします。



プログラム制のスタート
外国語学部では、今回の採択を受けて、「日中英トライリンガルの育成」のために次の3つを導入していきます。
  ◆グローバル人材育成プログラム(中国語圏)
  ◆グローバル人材育成プログラム(英語圏)
  ◆日本語教師養成プログラム
  上記を修了した学生には、認定証を授与します。

全学的な取り組み
杏林大学は2013 年度以降、全学的なグローバル化をめざして、今回採択された事業と同様の取り組みを、他学部にも波及させていきます。グローバル事業の拠点校として、他大学、または地域のモデルとなるプログラムも積極的に展開していきます。