1. 杏林大学トップ
  2. 「新しい都市型高齢社会における地域と大学の統合知の拠点」事業について

「新しい都市型高齢社会における地域と大学の統合知の拠点」事業について

1、杏林大学と地域とのかかわり
本学は医学部と保健学部(看護学科の一部)のキャンパスを三鷹市、保健学部・総合政策学部・外国語学部の3 学部のキャンパスを八王子市に置く。平成28 年には三鷹市に新キャンパスを設置して教育・研究機能を集約し、さらなる発展を図る予定である。

現在、地域は日々の暮らしに関わる問題から、社会や経済の活性化、災害等の危機管理まで、時代の変化に伴う新しい課題に直面している。本学では、これらの課題に対して4 学部の垣根を越えた学際的な視点を入れた上で、三鷹市・八王子市の関係者と協働機会を増やす改革を進めてきた。その成果は公開講演会や市民大学への講座提供を通じて、地域社会に還元している。
さらに、大学を有していない自治体を対象に教育・研究・社会貢献の一体的提供を行うことを企図し、平成19 年より東京都羽村市との協力関係を進めてきた。平成22 年には同市と「包括連携協定」を締結し、連携活動を継続して行っており、大学を有していない自治体における「地域と大学の地(知)の連携事業」のモデルとなりうる。また、平成24 年には「地域交流推進室」を設置し、「地域志向」の全学的な取り組み機関として位置づけている。

これまで本学との連携を進めてきた三鷹市・八王子市・羽村市は、いずれも都心部在勤者の居住地であり、退職し地域に戻った団塊世代の健康、地域内コミュニケーションの希薄化等、それぞれに程度や構造は若干異なるが共通の課題を有している。また東日本大震災以降、関東地域での大災害に対する各自治体による対応策もその整備が急務となっている。

2、事業の概要
本事業では、三鷹市・八王子市・羽村市と連携し、本学4 学部の教育・研究資源を動員し、包括的な地域連携を推進する「杏林CCRC:Center for Comprehensive Regional Collaboration」を構築し、この拠点として「杏林CCRC 研究所」を三鷹市JR 三鷹駅前に設置する。
杏林CCRC 研究所では、平成28 年の三鷹市への教育・研究機能集約を目途に平成25 年度からCCRC について集中的に研究を行い、教育・研究・社会貢献の体制を強化する。また、地域との協働による課題解決を通して地域志向かつ問題解決力を持つ学生を育成し、なおかつ新しい都市型高齢社会の姿を模索する。即ち、『都市型高齢社会の健康と安心』を主題に、学生と地域関係者が共に学ぶ「生きがい創出」、退職団塊世代の「健康寿命延伸」、大規模自然災害に備える「災害に備えるまちづくり」に、まずは本学の教育・研究機能が集中する予定の三鷹市を中心に取り組みを進め、次に八王子市・羽村市にもその成果を反映していく。

本学は良医を育成する医学部、健康づくりをはじめとして助産から高齢者のリハビリ・生活支援までを扱う保健学部、社会問題を俯瞰的視野で扱う総合政策学部、創造的なコミュニケーションとホスピタリティのプロを育成する外国語学部からなり、都市型高齢社会が抱えるさまざまな課題を解決する教育・研究資源を有している。本事業を実現することにより、本学と地域社会の知の統合を目指す「Center for Comprehensive Regional Collaboration:杏林CCRC」が形成されていく。

3、具体的な取り組み内容
(1)組織と主題
医学部・保健学部・総合政策学部・外国語学部の地域に関連する既存科目の整理・統合に加え、地域志向の教育をさらに体系的に推進するために科目の新設を行い、「生きがい創出」「健康寿命延伸」「災害に備えるまちづくり」をテーマに据えた「ウェルネス科目群」を設置する。
ウェルネス科目群は学生のみならず地域関係者も受講可能とし、地域をフィールドにPBL(Problem Based Learning)型の演習や地域内でのボランティア・インターンシップを行い、学生と地域関係者が学び合いながら、地域の課題解決を目指す。また、地域志向の研究成果を教育・社会貢献に還元するため、「都市型高齢社会の健康と安心」を主題に、「杏林CCRC 研究所」をJR 三鷹駅前に設置する。

(2)地域連携の場
杏林CCRC 研究所を軸として、会議体としての「杏林CCRC ラウンドテーブル」および地域と本学との知的交流の場となる「杏林コモンズ」を連携自治体の中心市街地に設ける。
「杏林CCRC ラウンドテーブル」は本学と自治体、商工会議所等各団体、NPO 法人等地域のあらゆる関係者が一堂に会して地域課題について話し合う場であり、地域内に存在するさまざまな課題をこれまで以上に網羅的かつ詳細に把握する。
杏林コモンズでは、杏林CCRC 研究所等で提示された課題をテーマとして、e-learning等のICT を活用し、地域と大学との知の共有の場、学生と地域関係者との学びあいの場(生涯学習の場・生きがいづくりコーディネーター養成)として活用する。

(3)教育改善と人材育成
杏林CCRC 研究所を中心として地域と協働で地域課題に取り組むため、全学部において学際的PBL 型学習を行うウェルネス科目群を設置する。また、医学部では「三鷹地域医療学教育プログラム」を設置する。さらに、外国語学部観光交流文化学科では地域ボランティア・インターンシップの「必修化」を行う。
これらによる地域貢献人材の育成を、学則改正を行って積極的に推進する。

(4) 学部の取り組み
各学部は従来の地域での貢献活動に加えて、各学部の特色を生かした活動を強化し、「生きがい創出」「健康寿命延伸」「災害に備えるまちづくり」に貢献する。

a.医学部においては、3 自治体の地域医療機関や医師会との医療と教育の両分野における密接な連携と協働を進める。本学医師の地域医療への参加のみならず地域医師の教育参加を含む。また「安全基盤整備」のため、災害医療の経験を生かした地域医療体制の構築に努める。

b.保健学部においては、学校での保健教育の積極的協力、地域での健康教育活動に努める。特に「健康寿命延伸」のため、各地域での「体力作り講習」「AED(自動体外式除細動器)講習」「感染症等予防講座」「介護講習」「子育て支援プログラム」等を行う。

c.総合政策学部においては、地域関係者の要請に基づく公開講座や講演会を定期的に開催することで、学際的な情報提供活動・生涯学習の場を提供し、「地域内コミュニケーション再生」に貢献する。

d.外国語学部においては、「小中学生を対象とした語学教室」、「外国人居住者や観光客に対する学生の通訳ボランティア」等の活動を推進し、「地域内コミュニケーション再生」に貢献する。
e.教育・研究機能移転後の八王子キャンパスを、地域貢献の場として活用することを積極的に検討する。

(5)モデル構築
上記の取り組みを踏まえて、杏林CCRC 研究所を中心に連携3 自治体と協働し、「都市型高齢社会の健康・安心のまちづくり」のモデル構築を目指す。

2013.8.5

杏林大学について

入試ガイド

就職・キャリア

留学・国際交流

キャンパスライフ・施設

キャンパス案内

各センター・施設

研究・社会活動

PAGE TOP