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医学部腫瘍内科学教室・春日章良助教が日本消化器内視鏡学会学会賞を受賞

 平成25年10月9日〜12日に開催された第86回日本消化器内視鏡学会総会(第21回日本消化器関連学会週間内)において、医学部腫瘍内科学教室の春日章良助教がDigestive Endoscopyに投稿した論文 ”Clinical characterization of gastric lesions initially diagnosed as low-grade adenomas on forceps biopsy.” に対して、平成25年度日本消化器内視鏡学会学会賞が授与されました。

 胃腺腫は早期胃癌の前癌病変として注目されていますが、良性の経過をたどることも多いことから、内視鏡的切除の適応が明確化されていません。また、真の癌化というよりは当初より高分化型腺癌であるが生検では腺腫様の部分のみが採取され胃腺腫と過小評価されることもあり、生検のみの胃腺腫という病理診断では限界があります。本研究では、胃腺腫は生検診断でlow-gradeであっても、内視鏡的形態学診断が重要であり、癌化・生検診断の限界の両方の側面から、危険因子を有する症例は、内視鏡的切除を検討する必要があるということを明らかにしました。今後は、今回の研究での古典的内視鏡診断学の重要性の意義に加えた、拡大内視鏡や狭帯域光観察における、早期胃癌診断学の研究の発展が期待されます。


腫瘍内科学教室
2013.10.22