本年10月16日〜18日、横浜国際会議場で開催された第72回日本脳神経外科学会で、医学部脳神経外科教室の鳥居正剛助教が会長賞を受賞しました。
会長賞は、公募総演題(約2000題)の抄録を分野別に点数化し、満点の抄録の中から、研究内容の妥当性、メッセージ性についてさらに厳選し、16の演題について与えられる賞です。
受賞対象となったのは「定量化したQOL変化から検討した脳ドックのあり方」というテーマで応募したもので、鳥居助教が大学院入学前から行っていた研究の延長線にあり、脳ドックで無症候性脳梗塞、未破裂脳動脈瘤と診断を受けた患者側の心理的な影響を定量化し、前向きに検討したものです。外科色の強い脳神経外科領域で、受け手側である患者心理への現時点での影響を調査し、今後のよりよいinformed consentのあり方を検討するという内容で、厳しい審査の結果、会長賞を受賞しました。
受賞について鳥居助教は「関連諸施設の事務の方、学内でも諸先生方に統計学など初歩から御教授頂いた結果と思います。今後も、患者側の視点にも立ち、医療を円滑にできるように日常診療に励む所存です」と話しています。