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医学部精神神経科学教室・鬼頭伸輔講師が日本総合病院精神医学会で最優秀ポスター賞を受賞


 11月29日(金)、30日(土)に京都テルサで開催されました第26回日本総合病院精神医学会総会で精神神経科学教室の鬼頭伸輔講師が最優秀ポスター賞を受賞しました。

 日本総合病院精神医学会は、1988年に第1回総会が開催されて以来、精神医学の専門領域の学会として歴史を重ねており、高度医療や末期医療におけるメンタルケアをはじめ、医療の場での精神的問題の研究・教育に関する闊達な議論が行われています。

 鬼頭講師は、治療抵抗性うつ病に対して経頭蓋磁気刺激による治療を行うとともに神経生理学的アプローチから脳活動を測定し、計測したデータを解析、描出することで、経頭蓋磁気刺激の作用機序や病態生理の解明に取り組んでいます。今回の研究は、経頭蓋磁気刺激が左背外側前頭前野のガンマ帯域の脳波活動を増大させることを明らかにしたものです。

 鬼頭講師は、「左背外側前頭前野のガンマ活動は、認知、特に作業記憶と関連があることが知られている。経頭蓋磁気刺激によって、うつ病が良くなるとともに認知機能が改善すれば、うつ病の治療目標である社会復帰の一助となる可能性がある。今後も、臨床に根差した研究に励みたいと思っている」と述べています。なお、同賞受賞者は、2014年の韓国心身医学会との国際交流の招待者となることを申し添えます。

2013.12.26