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第1内科 本多紘二郎大学院生がAPSR 2013 Travel Awardを受賞

 2013年11月11日から14日にかけて横浜で開催された第18回アジア太平洋呼吸器学会学術講演会(The 18th Congress of the Asian Pacific Society of Respirology: APSR 2013) で、大学院生の本多医師が発表した「Regulation of cytokines and their signal pathways in airway epithelial cells, especially about synergistic effects of IL-17A and TNF-α.」がAPSR 2013 Travel Awardを受賞しました。

 APSRはアジア・太平洋地域における呼吸器病学の臨床・研究・教育をリードする学術集会で、2013年で25周年を迎えます。本研究は、呼吸器疾患の中でも気管支喘息をテーマとした基礎研究です。気管支喘息の治療は、これまで吸入ステロイド薬などの普及より大きく進歩しましたが、一部の難治性喘息と呼ばれる、既存の治療薬では効果の乏しい一群の存在が大きな課題となっています。
 本多医師は、滝澤始教授、和田裕雄講師の指導の下、気道上皮モデルの培養細胞を用いて実験をスタートし、難治性喘息の病態の一部を示唆する結果を報告しました。今後これらの分子メカニズムの解明に近づくことで、難治性喘息の病態解明や新規治療薬開発に寄与する事が期待されます。

 今回の受賞について、本多医師は、「日常の臨床業務を行いながらの実験には、細胞の培養、実験機器の使用、薬品の購入、調整にいたるまで、研究室メンバーの協力が必須です。当科大学院生、中村益夫、中本啓太郎、乾俊哉各先生、諸先輩、ならびに実験助手の方々の力添えによるところは大きく、今回の国際学会での賞は全員で頂いたものだと思いました」という感想とともに、「大学院での勉強の機会を与えてくださった後藤 元教授をはじめ、実験のご指導頂いている滝澤始教授、和田裕雄先生、石井晴之先生および日頃から大学院生に配慮していただいている教室スタッフ全員に感謝申し上げます」と話しています。

2014. 1.30