ATT(Advanced Triage Team)に所属し、おもに1・2次救急患者の治療にあたる、総合医療学の宮内弘子助教が、3月1日(土)に京都で行われた第7回日本蘇生科学シンポジウムにおいて、JRC-Awardを受賞しました。同賞は、発表された演題の中から優秀な研究成果をおさめた研究者に贈られる賞で、今回のシンポジウムでは宮内助教を含め4名が受賞しました。
宮内助教は「心原性院外心停止に対する救急救命士派遣の効果」と題し、「心原性院外停止に対する救急救命士の派遣は、1か月後の神経予後良好生存(CPC1、2)に正の影響を認めた。その理由は明らかでないが、今後さらなる研究が必要である。すべての救急車に救急救命士が、さらには複数の救急救命士が搭乗できるよう、救急救命士のさらなる養成が必要である」と発表しました。この発表で、救急救命士の救急車への搭乗の効果が学術的に証明された点が高く評価され、受賞となりました。
受賞に当たり宮内助教は「今回、この発表でJRC-Awardを受賞したことは、皆様のおかげと思っております。皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます」と話しています。