杏林大学医学部付属看護専門学校では、学生に看護に関する視野を広め、看護について考えてもらう機会として、5月12日のナイチンゲールの生誕記念日にあわせ毎年この時期に全学年を対象に講演会を開催しています。
今年は古賀良彦校長による講演が5月10日(土)三鷹キャンパス大学院講堂で開催され、350名を超える学生が聴講しました。
「いきいきとしなやかな心」と題した講演で古賀校長は、ストレスが心と身体に及ぼす悪影響とストレスの対処法について語りました。
この中で、睡眠に関連して学生の多くが使用するスマートフォンを取り上げ、ブルーライトを出すスマートフォンの長時間使用や就寝前の使用は睡眠の質を低下させるとデータを元に説明しました。そして、ストレスの対処方法として、休養・睡眠、リラクゼーションそれに趣味等で脳が活性化することが効果があると述べました。また、香りの効果についても言及し、日々の生活に取り入れやすいものとして、睡眠誘発性のあるラベンダーやリフレッシュ効果のあるコーヒーを紹介しました。さらに、脳機能の活性方法として、読書などの思考よりもぬり絵やなぞり書きなど、手足を動かすことが効果的であるとデータを示しながら解説しました。話の中で学生を壇上にあげて左右の手で鏡文字を試させる1コマもあり、レクリエーションにもなるこうした遊びを看護の現場でお年寄りに実践してもらうことの有効性についても触れました。