保健学部救急救命学科千田晋治講師　人命救助で消防総監から感謝状

　先月末八王子市の体育館で、保健学部救急救命学科の千田晋治講師が心停止に陥った74歳の男性に心臓マッサージやAED操作を行って救命し、10月18日（日）、八王子消防署長から消防総監の感謝状を授与されました。

　救命劇があったのは9月27日（日）午後4時半頃のことで、八王子市狭間町のエスフォルタアリーナ八王子（八王子市総合体育館）で行われた卓球大会に参加していた保健学部救急救命学科の千田晋治講師は、試合を終えて観戦中、2階席から友人が自分の名を呼ぶのに気付いて出向いたところ2階通路で倒れた男性の周りに人だかりが出来心臓マッサージをしているのを目にしました。アリーナの関係者にAEDを持ってくるよう依頼するとともに、「救命士です」と名乗って心臓マッサージを交代し、届けられたAEDを装着して除細動を試みました。現場には救命用マウスピースを持ち合わせた男の人がいて人工呼吸を行い、2人の連携により倒れていた男性は呼吸と意識を取り戻し、救急車到着時には言葉も交わせるようになり病院へ運ばれました。
　千田講師は東京消防庁の救急隊長や赤羽消防署長を務めた文字通りの救急救命のプロで、「今回は応急対応、心臓マッサージ、AED、人工呼吸と“救命の連鎖”がうまくいった例です」と専門の立場で話していました。
　消防総監感謝状の贈呈式は18日（日）午後、「防災ふれあいフェア」が行われた八王子キャンパスで行われ、八王子消防署の浅川修署長から消防総監感謝状を手にした千田講師は「感謝状を渡すことは何度もありましたが受けるのは初めてです」とちょっぴりはにかんだ様子で記念写真に納まっていました。