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医学部5年の吉田瑛建さん 日本胸部外科学会 関東甲信越地方会で学生発表奨励賞を受賞

 11月5日(土)、東京都千代田区の「ステーションコンファレンス東京」で開催された第172回日本胸部外科学会関東甲信越地方会で、本学医学部5年生の吉田瑛建さんが学生発表の部門で発表奨励賞を受賞しました。

 吉田瑛建さんの発表演題は“乳癌治療薬トラスツズマブ投与中にmobile LV thrombusを伴う心不全を呈した1例”です。
 この症例は、48歳の女性の再発性乳癌に対し分子標的治療薬であるトラスツズマブが投与され、投与10か月後に心不全症状が出現したものです。心エコー検査にて、左室駆出率23% の低左心機能、重症の僧帽弁閉鎖不全および三尖弁閉鎖不全症に加え、左心房と心室に可動性血栓を認めました。血栓による脳梗塞も存在したため、緊急で内視鏡を用いた左室内血栓摘除術、僧帽弁輪形成術および三尖弁形成術を行い、合併症なく術後左室駆出率41%に心機能の回復を認めた症例を発表しました。
稀なトラスツヅマブによる心不全の発生と、胸腔鏡併用心臓手術の有用性に関して吉田さんは文献的考察を含めて報告し、質疑応答にも的確に対応できたことから今回の受賞となりました。

 今回の受賞について吉田瑛建さんは「この度は症例発表の機会を頂き、学会員及び当院の先生方に厚くお礼申し上げます。症例の研究や考察は元より、プレゼンに関しても発表者や聴衆者の視点から多くを学ぶことが出来ました。得られた経験を糧に今後も日々精進して参ります」と話しています。

<center>中央:吉田さん 右:遠藤英仁講師</center>

中央:吉田さん 右:遠藤英仁講師

2016.11.10