1. 杏林大学トップ
  2. 変化に対応する力、積極性を身につけよう

変化に対応する力、積極性を身につけよう

 入学式にあたり、学長としてご挨拶を申し上げます。
 新入生の皆さん、晴れて杏林学園の学生となられたことを心よりお喜び申し上げます。本年度の杏林大学受験者数ははじめて、1万5千人を超えました。皆さんはその難関を見事クリアし、入学となったのです。またご父母、ご家族など関係者の皆様、お喜びはいかほどかと推察いたします。本当におめでとうございます。
 中国、韓国からの留学生の皆さん、杏林大学に入学されたことを全教職員あげて歓迎します。杏林大学での学生生活を通して日本の文化にふれ、多くの経験を積んでくださることを期待しています。

 杏林学園の歴史は、初代理事長である松田進勇先生により、1966年現在の三鷹キャンパスに臨床検査技師を養成する杏林学園短期大学が設立されたことに始まっています。1970年には医学部、その後八王子キャンパスに保健学部、総合政策学部、外国語学部が相次いで開設されました。

さらにこの間、大学院医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の3研究科と医学部付属看護専門学校が併設され着実に発展を遂げてまいりました。規模をみますと新入生の皆さんを含め、在学生5、300名、教職員約3、200名の大きな組織となっています。
 杏林学園の杏林の意味するところを皆さんはご存知ですか?これは中国の故事に因んだものです。古く中国の蘆山に董奉という名医がおり、彼は治療代を受け取る代わりに患者に杏の木を植えてもらったので広大な杏の林ができたという話です。中国では杏林大学といえばすぐに理解してくれます。杏林は良医の代名詞となりましたが、本学はそれにちなんだ名称となっており、後で皆さんが歌う校歌にもこのことが示されています。
私学には建学の精神があります。
 本学の建学の精神は“真善美の探究を心がけよ”です。真は真実・真理を究めるための謙虚な姿勢を表し、善は健全な倫理観に支えられた善き人間性・人格を備える事で、美は他者を尊重し、自己を律する事ができる美しい生き方を意味しています。謙虚で他人に思いやりを持ち、正しく生きようということでしょう。これを実行するのは中々難しいものです。建学の精神は、皆さんに“真善美の意味するところをよく考え、それにむかって努力して下さいと願っているのです。
杏林学園は昨年に50周年を迎えました。50周年記念事業でもっとも大きなものが、井の頭キャンパスの開設でした。八王子にあった3学部2研究科が、ここ三鷹キャンパス近くの井の頭キャンパスに移転しました。この移転により4学部、3研究科、1看護専門学校が近くなり、お互いの交流がより密になりました。
 皆さんが入学後に学ぶ最初の講義で「地域と大学」があります。一昨日の最初の講義で私が挨拶をしましたが、この科目は全学部で必ず履修しなければならないものです。講義の一部は4学部の学生が混じり合って受講します。医学部の学生のとなりに、総合政策学部生、外国語学部生の隣は保健学部生とまさに入り交じって講義を受けます。このような試みは全国でもほとんどないといっても良いでしょう。皆さんは、様々な学部の交流を通じ、考え方、生き方の多様性を感じてください。
 さて、皆さんは今どんなことを考えていますか?大学生活に若干の不安と、一方では期待感も強いことでしょう。そのような皆さんに是非お話したいことがあります。皆さんはチャールズダーウィンを知っていますね。“種の起原”の著者であり、進化論で有名な科学者です.彼は多くの名言を残していますが、もっとも有名な一つは次のものです。

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but the one most responsive to change.
最も強いものが、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない。最も変化に対応できるものが生き残る

 皆さんも多分どこかで一度は聞いた内容ですね。
 生き残る種とは、変化に最もよく適応したものであるというのが彼の考えです。地球では過去5億年の間に、恐竜など生物種の大量絶滅期が5度到来しました。直近の絶滅期は約6600万年前の白亜紀末です。1億5000万年の間、地球に君臨した恐竜が滅んだもので、小惑星の衝突が原因とされ、絶滅率は種のレベルで最大約75%、また個体の数では99%以上が死滅し、しかも比較的短期間に絶滅したのでした。ダーウィンは急激な自然環境の変化に対応したものだけが生き残ったと考えましたが、おそらくそれは結果として正しいのでしょう。ここで重要なことは、変化の速度です。種が適応できるより早く世界が変化してしまうと、殆どの種は死に絶えてしまいます。絶滅してしまうのです。現在は第6の絶滅期に向かいつつあるとして、人類による環境破壊の影響を指摘する意見も少なくありません。しかもこの環境破壊は未だかってない早さで進行している可能性があるともいわれています。様々な意見や考えが示されていますが、皆さんも環境問題には関心を持ってください。皆さんの子供や孫の世代にはどうなっているのか考えてください。そしてその際に重要なことは、科学的に思考し、しっかりと状況を把握することが必要です。
 さて、皆さんここではもう少し身近な変化を思い浮かべてください。皆さんが成長していくためには、strong:強い、またintelligent:知性も必要でしょう。ただ、様々な変化に対してしっかり対応できることも重要です。高校生から大学生となった皆さん、これはとても大きな環境の変化です。今まではどちらかといえば、受け身の授業が多かったのでしょうが、これから自分自身で能動的に準備し意見や考えを述べるいわゆるactive learning 形式の講義が増えます。また沢山の海外留学の機会があります。平成23年には70名くらいだった本学からの留学生が昨年は240名となりました。多くの杏林生が海外を目指しています。杏林大学には英語サロン、中国語サロンで語学力を磨き、writing centerで留学の書類を作成するなど恵まれた施設があります。これらを活用して、海外への留学を視野に入れてください。
 杏林大学はMoving global, staying local をモットーとしているのですから。
 変化に対応すること、それを克服することそれにより皆さんが卒業する時にはまさに社会の変化に対応できる人材となっていることでしょう。 
 新入生の皆さん、杏林学園は皆さんを大歓迎いたします。健康に気をつけ楽しい学園生活を送ってくださることを願ってやみません。
 以上で学長の挨拶と致します。

2017年4月9日 平成29年4月入学式 学長式辞

杏林大学について

入試ガイド

就職・キャリア

留学・国際交流

キャンパスライフ・施設

キャンパス案内

各センター・施設

研究・社会活動

PAGE TOP