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ロコモ予防 三鷹市とも連携して推進

 ロコモ(ロコモティブシンドローム)は、筋肉や骨、関節など機能が衰えていく運動器症候群で、介護が必要になったり、寝たきりになる危険性が高い状態と言われています。
医学部付属病院整形外科の市村正一教授らは、このロコモを予防するため、地元・三鷹市の老人クラブ連合会と連携して運動機能の低下を防ぐ活動の普及を図ってきました。
 今年度からは、この活動に三鷹市と三鷹市社会福祉協議会も加わって一体となって取り組んでいくことになり、6月10日(土)、「ロコモ予防チャレンジ!」と銘打った1回目の講座が三鷹市生涯学習センターで開かれました。
講座には三鷹市の清原慶子市長も訪れ、「自身のからだと向き合い、筋力などを呼び戻して介護なく過ごせる、いわゆる健康寿命を延ばすとともに、心の健康も保っていってください」と挨拶しました。
 また、市村教授は「日本人は介護が必要な年数が、男性は平均9年、女性は11年もある。これを短くしていくことが大きなテーマで、これを進めて行くには無理のない運動を継続的に行なっていくことが欠かせません」と講演しました。

市村教授

市村教授

清原三鷹市長

清原三鷹市長

 このあと、50人余りの参加者は握力や筋肉の量、歩行速度などの身体機能を測定し、スクワットや片足立ちなど家庭でできる運動の指導を受けました。
 この講座は来年3月まであと3回開かれ、毎回、身体機能や運動機能を測定して効果を確認していくことにしています。
市村教授は、「ロコモ予防は高齢化社会にあって極めて重要で、ロコモという言葉をメタボと同じくらい定着させる必要がある。取り組みを進めていくには、日々指導にあたれる地域のリーダーを増やしていくことが欠かせない。三鷹市で、まずこうした輪をひろげ、それを東京全体に広げて行きたい」と話しています。

2017.06.13